王家の風日 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259044
ISBN 10 : 4167259044
フォーマット
出版社
発行年月
1994年03月
日本
追加情報
:
16cm,486p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    著者の「太公望」とはまるっきり異なった視点から書かれています。宮城谷さんも結構面白いことをするなあと感じています。同一作者でするのはおもしろいと思います。「樅の木は残った」の中国古代版。商の宰相の視点からの物語で、紂王がそれほど悪い人物ではなく、頭が切れすぎたがために、当時の時代には向いていなかった。今までの一般的な大衆の見方とは異なった見方で、私はこのような物語は好きです。

  • Book & Travel さん

    先日、中国殷代の青銅器の展示を見る機会があってその存在感に圧倒され、同時代の本を読みたくなった。本書では紀元前17世紀から600年続いた商(殷)王朝の最後の王となった受王と、その叔父の名宰相・箕子を中心に、商の滅亡が描かれる。滅びゆく商の側、攻める周の側とも様々な人物に焦点があたる群像劇にもなっている。漢字や中国古代史への膨大な知識が下地になっているのがわかるため、淡々と抑えた筆致ながらも物語に重厚さが感じられ、壮大な歴史物語を堪能できた心地よさが読後に残る。作中で暗躍する『太公望』も読んでみたい。

  • キジネコ さん

    紀元から数えて千年も前、既に王国には文字による豊穣な文化が存在し 貨幣による流通のシステムが機能しようとしていました。その国の名は殷、または商。時代の神の配剤が導く廃頽の道を辿り600年の天命を終える物語。信仰による社会支配が人を価値の中心に据えた構造へと変化する過渡、回天の導引役の個性が 各々の風を纏って役割を果たす。誠忠の干子、賢哲の箕子、王国を支える二本の巨柱が相次いで姿を消し、商都に暗躍する羌望(後に大公の尊称で敬慕される男)の諜報網に蹂躙される。抑制の利いた文章が滅びの哀しみを際立たせます。

  • sakap1173 さん

    商周革命については、以前にも宮城谷先生の「太公望」という作品で読ませてもらったが、本作は商(殷)王朝の宰相、箕子を中心としたストーリー。 宮城谷先生のデビュー作だそうで、当初はわずか500部(!)の発行だったとか。もちろん内容は実に面白く、さすがだなーという感想です。 さて、次は何を読もうか。 宮城谷先生の作品は随分といろいろ読んだが、長編の「呉越春秋 湖底の城」と「三国志」も面白そうですね。

  • 著者の生き様を学ぶ庵さん さん

    商王朝最後の王たる紂王(受)の名は悪名高き暴君として聞こゆれど、その父なる帝乙、帝乙の舎弟なる箕子、さらに箕子の異母弟とて生まれし干子について、また、箕子・干子が如何にして商王朝を救わんとしたかについては、吾の如き浅学の徒は露知らず、本日初めて学び候。本書にちょい役で出没する太公望・妲己はまた別の作品にて逢はむとぞおもふ。名臣から学ぶこと甚だ多く、宮城谷昌光先生に多謝。されど、商周革命または殷周革命と呼ばれるこの政変を、滅びゆく商の視座、特に箕子の視点から書きつる稀代の名著が自費出版とは、これ如何に?

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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