天空の舟 小説・伊尹伝 下 文春文庫

宮城谷昌光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167259037
ISBN 10 : 4167259036
フォーマット
出版社
発行年月
1993年09月
日本
追加情報
:
16cm,404p

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読書メーターレビュー

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  • ふじさん さん

    伊尹は、夏王桀のライバルとして台頭してきた商の湯王からの三顧の礼を受け、彼の家臣となる。伊尹の狙いは、夏と商の和親だったが、時代の流れはこれを許さず、夏と商は激突し、夏王朝は滅亡する。湯王は商王朝を開くが、伊尹の仕事は果てしなく続くことになる。この時代は、甲骨文と金文しか存在せず、史料の空白部は作者の類推と想像で書くしかない。まさに。作者の強い矜持や決意を感じずにはいられない。この作家がいて、この時代を知ることが出来た幸せを読んでいて強く感じた。読み易くはないが、やはり中国の歴史は面白い。

  • キジネコ さん

    敗軍、商の仮都、景に参集する面々の頼もしさ。疾風の騎馬軍団の総帥費伯昌、荒ぶる牙の精鋭軍を率いる荊伯、そして敗走の後拒から生還する摯、呼応する言葉も通じない異族の旅団が時代を切り裂く軍へと進化を遂げる。神々の意思、時の求める回天の酷薄な仕打ち、夏の王国が内なる腐敗を抱えて瓦解する。謎を纏ったまま舞台から消えた顎は一体何者?愛に殉ずる妹嬉の魅惑と狂いの切なさ。やがて決戦の野に渡る風と流れる大河を残して全てが地上から消え、静逸のみを読者は眺める。耳底を震わす風の音は神々の問い・・下巻MVPは、費伯昌に一票!!

  • James Hayashi さん

    時代的に甲骨文字や金文しか存在していない時代なので、少ない資料を駆使し想像力豊かな著者の世界に引き込まれる。霊的、占術は科学がない時代のリーダー的存在であろう。そのような秘力を持つ人間の魅力が現実的に伝わってくる。三国志や水滸伝とは異なる古代中国であった。

  • ALATA さん

    商王の湯は三度有辛の野に向かった。三国志の「三顧の礼」の原型は、摯に対する湯であると書かれてある。う〜ん、なるほど!中国の古譚、古代史に題材を取り諸国の外交と逆巻く陰謀、智略の攻防、伊尹の成長譚としても読み応えがあった。★4

  • タカボー さん

    そもそも歴史時代小説でこれより古い時代のものってあるのかな?ツタンカーメンやトロイの木馬より古い。はじめ人間ギャートルズ…いや歴史でも何でも無いし。史料がほぼ無い中で、ちゃんと人間が人間らしく物語になってることにまず感動する。戦のシーンとか臨場感もあって面白かった。実際は全然違かった可能性はあるけど。力ではなく徳に人は靡く。しばらく伊尹や湯王を見習ってみようと思う。

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人物・団体紹介

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宮城谷昌光

1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。出版社勤務等を経て’91(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。’93年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞を、2000年、司馬遼太郎賞を、’01年、『子産』で吉川英治文学賞を、’04年、菊池寛賞を、’16

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