「後期高齢者」の生活と意見 文春文庫

小林信彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167256227
ISBN 10 : 4167256223
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
追加情報
:
16cm,220p

内容詳細

75歳以上を「後期高齢者」として新医療制度のもとに医療費給付を集中管理するという、世界にも例をみないシステムが2008年からはじまった。その趣旨から手続きの詳細にいたるまで問題噴出、日本中が騒然となったことはご承知のとおり。突然「後期高齢者」と呼ばれた著者が、この国で老後をいかに過ごすべきかをしみじみ考えた。

目次 : 第1部 「後期高齢者」の生活と意見(「後期高齢者」の生活と意見/ 定年なし、打つ手なし)/ 第2部 趣味がなければ生きられないので、たとえば読書を(色川武大―なくってもなくってもよいもの/ 山田風太郎と「うめき声」/ 何といっても谷崎潤一郎 ほか)/ 第3部 昭和と東京(川のそばで起る幻覚/ 東京下町・和菓子屋の百年/ 原初の風景―または、文化装置としての自己 ほか)

【著者紹介】
小林信彦 : 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    古本屋にて、2008年刊行。前半は過去に他の出版社から出した本の再録ですが、手直しして新たな文章も付け加えました。真ん中の読書に関するエッセイが良いです。色川武大、山本夏彦、北杜夫、大谷崎、太宰治、山田風太郎などについて書いてます。そして後半は『昭和と東京』がテーマで、喜劇、コメディアン、映画、女優そして、実家の和菓子屋について触れられてます。この時点で後書きで、ハッキリと、放っておいたら自公政権は何をやるか分かりません。騙し方は戦時中の政府のやり方と同じです。と言い切っています。そして今の有様です。

  • ヨーイチ さん

    どうして、こういう表題にしたのだろう。皮肉な言い方だが、後期高齢者の小林さんのエッセーは字義通り「後期高齢者の生活と意見」なのだが、小林ファンの方ご安心を、中身は普通(?)の随筆集でした。むしろ、知らずに後期高齢者問題とやらを勉強する積りの人には、肩すかしとなるかも。作家の生活設計は話としては興味深いが、普通の人には参考にならないでしょうから。物書きのギャランティは読み手には、仲々興味深い。昔は作品が文庫化されると、作家の収入が安定したらしいが、今はそうではないらしいとか、 続く

  • 林 一歩 さん

    表題作の、年寄りの愚痴になりそうでならない絶妙なバランスに好印象。

  • 角 さん

    以前出た『定年なし、打つ手なし』を元に再編集された文庫。 元版との違いは、巻頭に「〈後期高齢者〉の生活と意見」というエッセイを書き下ろし。 第2部で「笑い」の節のエッセイを全て割愛し、書評を3本追加。第3部で「二十世紀最後の夏」の節のエッセイをすべて割愛し、代わりにエッセイを6本追加。割愛されたエッセイはどうなるのか。かつて『東京散歩 昭和幻想』(知恵の森文庫)でも、昔『日本人は笑わない』として出していた本に2本だけエッセイを追加して再編集(しかも雑な!)していたが、こういう本の出し方はやめてほしい。いや

  • イカ男 さん

    小林秀雄全集と荷風の「断腸亭日乗」を精神状態を平坦にするためのクスリとして用いた、しかもそれらはすばらしいクスリであった、と書かれている。

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人物・団体紹介

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小林信彦

1932(昭和7)年、東京・旧日本橋区米沢町(現・中央区東日本橋2丁目)に和菓子屋の長男として生れる。幼少期より、多くの舞台や映画に触れて育った。早稲田大学文学部英文科卒業後、江戸川乱歩の勧めで「宝石」に短篇小説や翻訳小説の批評を寄稿(中原弓彦名義)、「ヒッチコックマガジン」創刊編集長を務めたのち、

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