死闘の本土上空 B-29対日本空軍 文春文庫

渡辺洋二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167249106
ISBN 10 : 4167249103
フォーマット
出版社
発行年月
2001年07月
日本
追加情報
:
16cm,479p

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読書メーターレビュー

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  • 半木 糺 さん

    質と量の両面で圧倒するアメリカ軍に、当時の日本陸海軍の航空機とパイロットがいかに立ち向かったか、を詳細に描いている。有史以来、日本は、自国を他国に攻撃されたことはほとんど無かった。そのため、防空設備やレーダーの開発、本土防空のために適切な作戦指導が有効に行われることはなかった。結果、現場の人間が奮闘する以外なくなってしまう。この構図は、現在も日本各地にあると思われる。国土と国民を守るために奮闘した現場の将兵のためにも、本書に示される様々な教訓を我々全員が骨髄にしみこませなければならない。

  • 印度 洋一郎 さん

    日本本土を爆撃するB−29と、日本陸海軍の航空隊との熾烈な戦いを、丹念な取材と資料分析で詳述した良著。多くの太平洋戦争での日本軍の戦いがそうであるように、最前線のパイロット達が命がけの奮戦を幾ら続けても、日本軍の戦略そのものが泥縄式だったので、その死闘は必ずしも報われなかったという痛切な記録でもある。しかし、それもこれも煎じつめると日本という国の根本的な貧しさと、その国力以上の多くを望んでしまった哀しさがある。多分、それは今も変わっていないのかもしれない。

  • roatsu さん

    昭和19年以降に始まった本土への無差別航空攻撃と邀撃した陸海軍航空隊の奮戦。第一線の将兵がいかによく戦ったか、そしてB29を始めとして圧倒的な質と量で攻撃する米軍の邀撃がいかに困難だったかも知らしめてくれる。総力戦で米国に敵わないという現実はさておき、戦前からの日本陸海軍の防空戦備の不徹底(高射砲や無線、電探開発の不備や遅れ)や作戦指導のまずさなどが徒に第一線に負担をかけ無用な犠牲を強いるものだったことも忘れてはならない。

  • Hirotoshi Imagawa さん

    この本の副題には日本空軍とある。もちろん当時に空軍は無く、陸軍と海軍が防空の任に当たっていた。各々が連携せずにばらばらに対応していた。米軍のB−29は、圧倒的に高性能で、さらに日本の戦闘機よりもずっと多くの機数で来襲した。性能的にも数的にも完全に劣勢の防空隊はもはや体当たりしか術がなかったのだ。仮に米軍にB−29が存在しなくても戦争の結果に変わりは無かったであろうと作者は述べる。しかし、本土防空の死闘の記録は永遠に語り継がなくてはならないとも。

  • 腹黒い人(脱原敬に一票!でもテロは駄目) さん

    持たざる国の悲哀と言ってしまえばそれまでだけど、総てが足りない中、奮闘する人達に敬意を捧ぐ。本土の防空体制は戦時に泥縄式に構築したと誤認していたが、(少し考えれば当然だが)大正時代に遡るのには驚いた。日本の防空体制が立ち遅れたのは敵国(主に米国)の航空技術が驚異的に躍進したのもあるが日本側の防衛戦、持久戦に対する意識の低さの方が原因と感じる。

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渡辺洋二

昭和25年(1950年)、名古屋に生まれる。立教大学文学部卒業後、航空雑誌の編集勤務。53年、第2次大戦の軍航空に関する執筆に専念。平成22年(2010年)、職業としての軍航空の著述を終了。以後、余暇を航空史研究にあてる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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