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『犠牲』への手紙 文春文庫

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167240165
ISBN 10 : 4167240165
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『犠牲わが息子・脳死の11日』を私はなぜ書いたか、息子の死は何をもたらしたのか―著者自身の内面の葛藤を率直に著したベストセラーに対して、読者から寄せられた手紙は三百通を超えた。綴られた読者一人ひとりの「生きていく自分」の物語を通し、書くことによる「癒しと再生」を語る感動の続編。

目次 : 『犠牲』への読者の手紙/ 追補・読者の手紙―生きていくそれぞれの自分/ なぜ書いたか/ 三つの断片/ 大学入試問題の『犠牲』/ 講演 体験と物語/ 質疑 柳田邦男・樋口和彦/ 対談 息子の死を見つめる―『犠牲』をめぐって(柳田邦男・河合隼雄)/ ロング・インタビュー 僕自身による「柳田邦男」/ 日本および日本人の現在を知るための総括―『同時代ノンフィクション選集』の編集/ 相次ぐ身近な「死」を見つめて―『「死の医学」への日記』/ 書いたこと書けないこと―「よだかの星」の父として/ 柳田邦男 単行本テーマ別著作年表

【著者紹介】
柳田邦男 : 1936年栃木県生まれ。東大経済学部卒業後、NHK入局。放送記者として活躍した後、退局して執筆活動に専念。72年『マッハの恐怖』で第3回大宅壮一ノンフィクション賞、79年『ガン回廊の朝』で第1回講談社ノンフィクション賞、85年『撃墜』他でボーン・上田記念国際記者賞、95年『犠牲(サクリファイス)』などで第43回菊池寛賞を受賞。著書に『零戦燃ゆ』『ガン回廊の朝』『『死の医学』への序章』『『死の医学』への日記』『犠牲』『20世紀は人間を幸福にしたか』『人間の事実』『この国の失敗の本質』『読むことは生きること」『脳治療革命の朝』『緊急発言 いのちへ』ほか多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なにょう

    【蔵書】自粛の日々、これを契機に読了を試みる。作家が息子を自死で失くしてから。言っていることは正しい。人は肉体が滅びても、縁のある人びとの心の中で生き続ける。ある死に面してうまいことやり過ごさないと、後々えらいことになる。著者は「グリーフケア」の重要性を訴える。★著者自身が自分の来し方を語る。僕自身による「柳田邦夫」。読んでいてしんどかった。俺はこれをした、あれをした。子どもは親を超越していかなければならないが、このお父さんを越えようとすることは難しかったろうな。

  • 茅野

    ある意味で『犠牲』より重い。 やはり、人間一人を掘り下げていくことこそが「面白い」し、大事なことなのだなあと感じながら。 先生の半生について赤裸々に語られているのも非常に興味深く、ハンガリー動乱の時代感などに驚いた。そうか、その頃か……。

  • Yasuaki Miyamoto

    4年前に癌で亡くなった父を想いながら「犠牲」「『犠牲』への手紙」を読みました。大学進学時に親元を離れたので、大人になって父と話をしたのは、たまの帰省の際の御飯の時くらいでした。子供を連れて帰るようになってからは、ましてゆっくり話をすることもなく、二人で外に飲みに行く機会もありませんでした。 突然癌で入院し、先が長くないことを母から知らされても、遠いので何度も帰省できず、臨終にも付き添えませんでした。 自分が父と似た口ぶりや行動をしていることに気付くたび、もっと父と話せば良かったと悔やんでいます。

  • Sorarin

    「犠牲」に引き続き読んでみました。

  • shizzy

    対談や手紙が中心。それぞれの人が本の感想や脳死についての考え方を書いています。「日記」や「闘病記」という形で自己をさらけ出し整理するのは効果的なことなのですね。作者も「犠牲」を書くことで次のステップへ進むことが出来たそうです。でも反面、ここまで書くと洋二郎さんを美化しすぎてるように感じてしまいます。どうなんでしょうか??

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