銀の館 上

永井路子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167200138
ISBN 10 : 4167200139
フォーマット
出版社
発行年月
1983年12月
日本
追加情報
:
441p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    日野富子物語。将軍義政に嫁入りする辺りから物語は始まる。富子が悪女かどうかは分からないが、この頃の富子は初々しくお茶目で可愛い。そんな富子が時が経つにつれ、立ちはだかる今参局に挑み、御世継ぎといった女の戦いに巻き込まれていく。そんな富子に男子誕生。後の将軍義尚である。さあ、富子はこの男子誕生でどのように変貌していくのか!その一方で小悪魔的なゆうかとちょっと鈍い蘭之介カップルも良い。こちらの展開も楽しみ。

  • さつき さん

    読友さんのレビューから。日野富子と庶民の女、ゆうかの対比が際立っていてさすがの面白さです。野盗稼業の人入れ屋や、偽薬の販売など危ない橋を平気で渡る海千山千なゆうか。お姫様育ちで、何も知らない無邪気な富子。二人の人生がつかの間交差し、同時に陰謀がうずまきます。自分を取り巻く世界の真実に気づき、だんだん大人になっていく富子の様子が良いです。夫も兄も頼みにならないと悟った彼女が、これからどんな変貌を遂げるのか下巻も楽しみです。

  • ちゃいろ子 さん

    今、とても興味がある応仁の乱。少しでも理解したいと(専門書を読んで理解する自信がない)大河ドラマ「花の乱」や「新九郎、奔る」と並行しつつ大好きな永井路子作品を。義政へ嫁ぐ前の若き日野富子がとても魅力的で、後世悪女扱いの富子へとどうやって変貌を遂げていくのか楽しみ。「美女たちの日本史」でも富子については描かれていたなぁ。 歴史上名高い人物と共に、名も無い人々が時代に翻弄されつつも力強く強かに生きている様子も描かれ、それがまた生き生きとしていて良いのです!とても面白い。後編も楽しみだ。

  • エドワード さん

    北朝を擁し南朝を退けるため、京都に幕府が置かれた室町時代。大名間の諍いが絶えぬ世の中で、将軍は貴族化し、死なずに生き続けることが肝要となる。今日と同じ明日が来ることを期待する世相は、平安時代にも江戸時代にも通じる。足利八代将軍義政に嫁いだ日野富子の前に、乳母の今参局が立ちはだかる。義政と富子を縦糸に、流れ者の蘭之介とゆうかを横糸に、閉塞感に覆われた時代を描き出す。率直で合理的な感性を持つ富子と、つかみどころの無い義政。今参局が謀殺されても義政は動揺すらしない。彼は能面という表現が的確だ。下巻へ続く。

  • リードシクティス さん

    銀閣でおなじみの室町幕府第八代将軍・足利義政。その妻である日野富子を主人公にした歴史小説。北条政子、淀殿と並んで日本史上の悪女として名高い人物だけど、最近は理財の才でもって傾きつつあった室町幕府を支えた女性という評価が定まってきている印象。彼女をとりまく宮廷ドロドロ権力争いと並行して、市井に生きる蘭之介とゆうかという2人の創作人物を通じて当時の社会情勢を描いている。上巻ではまだ応仁の乱は起きておらず、長禄の変という後南朝絡みの神器争奪戦というどマイナー事件がクローズアップされておりロマンを感じた。

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人物・団体紹介

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永井路子

1925年東京生まれ。東京女子大学国文科卒業。64年『炎環』で直木賞、82年『氷輪』で女流文学賞、84年菊池寛賞、88年『雲と風と』ほかで吉川英治文学賞、2009年『岩倉具視』で毎日芸術賞を受賞。23年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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