海鳴り 上 文春文庫

藤沢周平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167192587
ISBN 10 : 4167192586
フォーマット
出版社
発行年月
2013年07月
日本
追加情報
:
363p;16

内容詳細

はじめて白髪を見つけたのは、いくつの時だったろう。四十の坂を越え、老いを意識し始めた紙商・小野屋新兵衛は、漠然とした焦りから逃れるように身を粉にして働き、商いを広げていく。だが妻とは心通じず、跡取り息子は放蕩、家は闇のように冷えていた。やがて薄幸の人妻おこうに、果たせぬ想いを寄せていく。世話物の名品。

【著者紹介】
藤沢周平 : 昭和2(1927)年、鶴岡市に生れる。山形師範学校卒。48年「暗殺の年輪」で第69回直木賞を受賞。著書に「白き瓶―小説 長塚節」(吉川英治文学賞)など多数。平成元年、菊池寛賞受賞、6年に朝日賞、同年東京都文化賞受賞、7年、紫綬褒章受章。9年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    不倫ものか〜〜と思いながらも、いつしか主人公に思い入れをしてしまう。ダブル不倫を下世話なものにしてしまわないところが藤沢周平たるところ。JW氏とは違うところだ。さてJW氏とは誰でしょう?

  • ふじさん さん

    骨身を削り、果てに迎えた40の坂を過ぎ老いを意識し始めた、自分の行く末を考え始めた紙商新兵衛。心の通じぬ妻、放蕩息子の跡取り息子、家は闇の中で暗く冷え冷えとしている。そんな中、ふとしたことがきっかけで、丸子屋のおかみのおこうと知り合う機会が生まれる。彼女との密会を種に脅されることになるが、新兵衛の満たされる心は、おかみのおこうへと傾くことになる。誤解から紙屋仲間との関係にも亀裂が生まれ、行き詰まる新兵衛、転落への道を歩むのか。これからの展開に目が離せない。

  • ふじさん さん

    40の坂を過ぎ老いを意識し、自分の行く末を考え始めた紙商新兵衛。心の通じぬ妻、放蕩息子の長男、家は闇の様に暗く冷え冷えとしている。そこに、丸子屋のおかみのおこうと知り合う機会が、彼女との密会を種に脅されることになるが、新兵衛の満たされる心は、おかみのおこうへと傾く。紙屋仲間との関係もうまく行かず、行き詰まる新兵衛、転落への道を歩むのか。

  • 優希 さん

    味わい深い作品でした。40を過ぎた男性の心の機微が丁寧に描かれていると思います。40過ぎてからの商いは順調なのに、家庭は上手くいっていないところに寂しさを感じずにはいられませんでした。暗いトーンなのに心に入ってくるのはこの寂しげな色合いなのでしょうか。心通わぬ妻と放蕩息子。完全に冷えた家庭。新兵衛とおこうの出会いが希望を見せてくれるのでしょうか。商いも邪魔をされるようになり、新兵衛は一体何処に貶められようとしているのか気になります。

  • 優希 さん

    50歳が見えてきているのでしょうね。中年の哀愁を感じます。おいを意識し、商いにより力を入れる新兵衛。これでうまくいけば良いのですが、妻とは心が通じず、息子は放蕩と家庭も冷たい状況というのが何とも言えません。だからこそ人妻・おこうに想いを寄せていくのかもしれないですね。下巻も読みます。

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人物・団体紹介

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藤沢周平

1927年山形県鶴岡市生まれ。山形師範学校卒業。業界紙勤務を経て71年「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し、本格的な作家生活に入る。73年「暗殺の年輪」で第69回直木賞、86年『白き瓶 小説長塚節』で吉川英治文学賞を受賞する。97年逝去

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