弓削道鏡 下 文春文庫

黒岩重吾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167182311
ISBN 10 : 4167182319
フォーマット
出版社
発行年月
1995年06月
日本
追加情報
:
445p;16

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読書メーターレビュー

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  • レアル さん

    下巻は仲麻呂を倒し、神託問題と続く。史料を上手く活用し著者の空想と史実に対する解説を交えながら進む物語。この時代に登場する人物の個性を上手く引き出し、まるで本当にあったかのような現実味を帯びた孝謙天皇との恋の物語。孝謙天皇抜きの道鏡物語はあり得ないのかもしれないが、ここに登場する道鏡は綺麗過ぎる程、天皇の行く末と健康を気にする清らかな男。時に今読んでいる途中の高橋克彦氏の東北シリーズに登場する嶋足などが登場し「蝦夷が辛い目にあっている時に…」なんて思いながら読んだりもした。著者の古代史シリーズ面白い。

  • BIN さん

    下巻の前半は藤原仲麻呂VS女帝&道鏡の権力闘争、後半は法王そして天皇位へと突き進むも、一貫して女帝との純愛っぷりは半端ない。ここまで愛し愛されたらもう好きにさせてやってくれといいたくなります。よくあることですが道鏡以外の弓削一族は小物だったのは痛い。この道鏡は野心あふれる白い道鏡で面白かったですが、次はどす黒い道鏡も読んでみたい気がします(あるかな?)。もしくは格好いい爺である吉備真備ものも読んでみたい。

  • くっちゃ さん

    宿敵仲麻呂を倒し、遂には法王にまで上り詰めた道鏡。だが権力欲には限りというものがなく、道鏡はそうなることを恐れつつも天皇位までも望んでしまうようになる。そして女帝を愛しつつも、彼女と供にいることに慣れてしまい、かつてのような雲の上の人物に手が届いた悦楽感も無くしてしまう。しかし清麻呂により神託を否定され、天皇位への野望が露と消えた時、道鏡に残されたのはただ1日も長く女帝との一時を過ごしたいという思いだけだった。確かに迫る破滅を前に道鏡が辿り着いた境地。彼が真の意味で俗人を超越した瞬間に深い感動を覚えた

  • 大阪魂 さん

    道鏡ってもっと悪いやつとおもてたんやけどなあー天皇とか法王とかも孝謙称徳女帝との愛やからゆわれたら、そうかなあっておもてしもた!でも、歴史の勉強もそーやけど、藤原仲麻呂とか吉備真備とかの動き方、むっちゃ勉強になるわー世の中なるようになるけど、大事なところは時の流れをしっかりおさえとかんと、一瞬見逃しただけで転がり落ちてくんやねー(>_<) また古代史楽しみにしとこ

  • 秋乃みかく さん

    ★★★★☆ 法王にまで上り詰め、さらに天皇位まで望んだ道鏡。読む前はあまりイメージが良くない人物だったけど、この小説では道鏡が女帝をたぶらかしたのではなく、女帝が純粋に道鏡に溺れたという設定で描いていたので、まあ少しはイメージ良くなったかも(^^)結局政治が絡むから二人の色恋沙汰がややこしくなっちゃったのねみたいな(笑)岡山県民には馴染み深い和気清麻呂と吉備真備についてもこの時代の人だったのねと勉強になりました(^^)

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人物・団体紹介

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黒岩重吾

1924(大正13)年、大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中に学徒動員で満州に出征、ソ満国境で敗戦を迎える。復員後、証券会社などに勤務しながら、「近代説話」の同人として小説を執筆。60年『背徳のメス』で直木賞、80年『天の川の太陽』で吉川英治文学賞を受賞する。91年紫綬褒章受章、92年菊池寛賞

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