私本・源氏物語 文春文庫

田辺聖子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167153458
ISBN 10 : 4167153459
フォーマット
出版社
発行年月
2011年05月
日本
追加情報
:
16cm,308p

商品説明

とびきり楽しい、庶民感覚の光源氏
「どの女も新鮮味が無うなった」「大将、またでっか」――世間をよく知る従者の眼からみた天下の美男は、こんなに本音で面白い!

内容詳細

「どの女も新鮮味が無うなった」「大将、またでっか!?」―ウチの大将・光源氏の君は花の如き美貌の貴公子であらせられるが、女にモテすぎて、冷や汗のでるような危ない恋でないと食指が動かないのは、ほんとに気の毒である…中年の従者の眼を通して、大阪弁で軽快に語られる、庶民感覚満載の爆笑源氏物語。

【著者紹介】
田辺聖子 : 1928年大阪生。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で芥川賞受賞。軽妙洒脱でユーモラスな小説を主体に歴史エッセイ、評論など幅広く活躍。87年「花衣ぬぐやまつわる…わが愛の杉田久女」で女流文学賞、93年「ひねくれ一茶」で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞受賞。95年紫綬褒章受章。98年「道頓堀の雨に別れて以来なり」で泉鏡花文学賞、井原西鶴賞、99年読売文学賞受賞。2000年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。源氏物語を大衆向けにしたような印象でした。光源氏の架空の従者・伴男の目を通じて軽妙に物語が紡がれていきます。庶民感覚が満載で、何処となく阿呆らしさが漂っていました。こっそり毒を吐いているのも笑えます。これだけくだけた源氏物語なのだから雅もへったくれもありません。だからこそとっつきやすさがあると思います。でも本来の源氏物語とは全く別物と割り切って読む方がいいでしょうね。

  • お昼寝猫 さん

    この小説は源氏物語ではあるが伴男という光源氏の従者から見た異色の源氏物語。田辺聖子さんには新源氏物語を始め源氏物語関連の著作が多いが、これはその裏本という感じ。ここまで下世話に書いちゃっていいの?というぐらいやり放題だが私本≠セし、なにより源氏愛に溢れているのがいい。源氏物語に挫折しちゃった人でも間違いなく楽しめるはずだ😁

  • も さん

    読友さんの感想を読んで手に取りました。田辺節全開の源氏物語。大いに笑った!高貴で美貌の光源氏が大阪弁丸出しで「何しとんねん」なんて言う。お相手のほうもオバハンなんて呼ばれちゃう。原作からは想像もつかないほどのドタバタぶり。とはいえ、ただのドタバタでは終わらず原作をしっかり活かしつつ当時の暮らしを見ることができる仕上がりになっているのはさすがでした。

  • 金吾 さん

    ○源氏の従者の伴男のバッサリ切りまくる語りが面白いです。源氏物語の新たな楽しみを感じました。末摘花、花散里、六条のオバハンが良かったです。

  • kagetrasama-aoi(葵・橘) さん

    田辺聖子氏による「源氏物語」のパロディ小説。光源氏に仕える小舎人の伴男の視点で書かれたもの。しかも大阪弁です(o^O^o)。一見庶民の伴男が光源氏を揶揄してるようにも思えますが、そこは流石に田辺さんの筆で、「源氏物語」への深い愛情が感じられます。“北山のすずめっ子の巻” “六条のオバハンの巻” “夜あかし潮汲みの巻” 巻名もどの女人を語っているのか一目瞭然で楽しいです。「新源氏物語」再読したくなりました。

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田辺聖子

1928年、大阪生まれ。樟蔭女子専門学校国文科卒。64年『感傷旅行』で芥川賞、87年『花衣ぬぐやまつわる…』で女流文学賞、93年『ひねくれ一茶』で吉川英治文学賞、94年菊池寛賞、『道頓堀の雨に別れて以来なり』で98年に泉鏡花文学賞と99年に読売文学賞、2003年『姥ざかり花の旅笠』で蓮如賞を受賞。0

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