小説の秘密をめぐる十二章 文春文庫

河野多恵子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167144036
ISBN 10 : 4167144034
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,253p

内容詳細

数々の名作、衝撃作を書き続ける著者が明かす小説執筆の秘密。「デビューの仕方」に始まり、「タイトルはポジティブに」「書きたいものを書くな」「散文は動詞が大切」など、極めて実践的な「創作心得」であるとともに、谷崎、芥川、吉行などの作品をまったく新しい視点から読み解いた目からウロコの文学論。

目次 : デビューについて/ 創作事始め1―文章の呼吸とは何か/ 創作事始め2―作品はどう育てるか/ 書きたいことを書く/ 才能をめぐって/ 創作の方法1―名前のつけ方/ 創作の方法2―標題のつけ方/ 創作の方法3―導入と終り方/ 小説の構造1―筋について/ 小説の構造2―一人称と三人称/ 虚構および伏線/ 文章力を身につけるには

【著者紹介】
河野多恵子 : 大正15(1926)年生まれ。大阪府女専(現大阪女子大)卒業。昭和38年、「蟹」で芥川賞を受賞。「不意の声」(読売文学賞小説賞)、「一年の牧歌」(谷崎潤一郎賞)、「みいら採り猟奇譚」(野間文芸賞)、「後日の話」(伊藤整文学賞・毎日芸術賞)、「秘事」、「半所有者」など多数の小説の他、「谷崎文学と肯定の欲望」(読売文学賞“評論・伝記賞”)などの評論作品もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • harass さん

    すっかり内容を忘れていた。再読。小説の書き方/読み方本。まあこの作家の作品は一冊も読んでいないのであるが…… 谷崎や芥川などの引用などや作家の心構えなど。正直、海外の小説の書き方本などが普及したせいもあるが、この伝統的な「文章読本」スタイルは古臭く感じるかもしれない。創作衝動とは別に下地としていい文章を大量に味わうことが大事などと。「羅生門」の最終行にダメ出し『(略)最後の一行に出会うと、折角凄い光景に見入っているのに、読者は片方の眼に不意に塵(ごみ)でも入ったような感じに見舞われることだろう。』

  • eirianda さん

    日本の創作指南本は抽象的でエッセイ風のものが多い。これもそう。時折心に引っかかるものがあり、良かった。人称、タイトルなど。

  • ヨー さん

    小説に関してを書いた本。文中では、いくつか小説を引用し、小説というものを繙いていこうという作品である。個人的には、作品を書くにあたり、読みとくにあたり、と借りた本ではあるが僕には難しかったー(^^;

  • 還暦院erk さん

    図書館本。「本は買って読め〜。服だって人のお下がりばっか着てたらオシャレ感覚駄目なまんまってのと同じ」ってチコちゃんならぬ多惠ちゃんに叱られちゃうわたし。でもいろいろ示唆に富む小説技法の解説が面白かった。芥川vs谷崎の”話の筋論争”の理解のために、ノートに「超現代語訳」してみちゃったよ♡久々の文体練習♪小説を書くことはなくても、モチーフを展開させるという「書き言葉の試み」は面白そうだなぁ。

  • いのふみ さん

    実用的なアドバイスというよりも、かなりの達人の、こちらの気が遠くなるほど高度な話を聴いた感じだった。まさに「秘密」「秘儀」……? 自分はいろいろ勘違いをしており、小説に対して蒙を啓かれた思いだった。なかでも小説を書く際の動機をとくに重視していると思った。

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人物・団体紹介

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河野多恵子

1926年(大正15年)4月30日‐2015年(平成27年)1月29日、享年88。大阪府出身。1963年『蟹』で第49回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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