文学全集を立ちあげる 文春文庫

丸谷才一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167138226
ISBN 10 : 4167138220
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,325p

商品説明

「谷崎3巻。志賀1/2、芥川は外す」「まさかッ!」
ディドロ、サルトル、西鶴、大江をどう評価するのか? まったく新しい文学観で世界・日本文学全集全300巻を編み直す画期的試み!

内容詳細

まったく新しい文学観、「いま読んで面白いもの」という大原則で、古典から現代までの世界・日本文学全集を編み直す壮大な試み。ディドロ1巻、ジイド1/3。「プーシキンは原文対訳で」。谷崎3巻、芥川1/2。「大江健三郎は現代の私小説である」などなど。全300巻を選ぶ侃々諤々の編集会議のすべて。

目次 : 世界文学全集篇(どんな全集を作るのか/ イギリス小説のうまさ/ フランス作家の盛衰/ ロシア、ドイツ文学と日本/ アメリカその他/ 周縁の文学/ 世界文学全集立て一覧)/ 日本文学全集篇(この全集のいくつかの原則/ 古代から近世/ 江戸文学の豊穣/ 二十世紀文学の幕開け/ 白樺派、プロレタリア文学の問題/ 戦後の文学を見直す視点/ 日本文学全集立て一覧)

【著者紹介】
丸谷才一 : 1925(大正14)年鶴岡市生れ。『年の残り』(1968)で芥川賞受賞。『たった一人の反乱』(1972、谷崎潤一郎賞)『樹影譚』(1988、川端康成文学賞)『輝く日の宮』(2003、泉鏡花文学賞)などの小説、『忠臣蔵とは何か』(1984、野間文芸賞)をはじめとする評論など、数多くの作品がある

鹿島茂 : 1949(昭和24)年横浜市生れ。専門は19世紀フランス文学だが、書評、パリや古書に関するエッセイ、性愛論、小説など、広範な執筆を続けている。『職業別パリ風俗』(1999)で読売文学賞、『成功する読書日記』(2002)で毎日書評賞を受賞。明治大学教授

三浦雅士 : 1946(昭和21)年弘前市生れ。雑誌「ユリイカ」(青土社)、「大航海」「ダンスマガジン」(新書館)などの編集長をつとめながら、文芸、現代思想、バレエなどについて活発な評論活動を続ける。『身体の零度』(1994)で読売文学賞、『青春の終焉』(2001)で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ハイカラ さん

    読み巧者三人が想像の文学全集を作るという企画。それぞれが好き勝手言っているのが面白かった。それにしても、海外文学のほとんどが聞いたこともない作家でビックリ。これから先何を読むかの指針になりそうな本でした。

  • kana さん

    丸谷氏の適当なことを言って、指摘されたときの、「ハッハッハッ」という笑い方や「面白くないからこれはいらないでしょう」とすぐきっちゃうところがなんだかお茶目でかわいくてくすくす笑ってしまう。ロシアの文豪たちや白樺派の扱いがかわいそう。それにしても、どうしたら、こちらのお三方のようにぐんぐん本が読めるんだろう。いやはや、日本の古典から世界文学まで本当に幅広く深い読書をしておられて、脱帽です。暇を持て余した神々の遊び、ならぬ文筆家たちの無邪気な文学談義です。

  • パブロ さん

    池澤夏樹が今度出す『日本文学全集』の偏りっぷりに驚いた。第三の新人が一人もいない! 川端康成に永井荷風、安部公房もいない!! えっ、日野啓三が入ってる!? この取捨選択が興味深いんだけどね。じゃあ、先輩格・丸谷才一たちはどんな文学全集を編もうとしたんだろう。やっぱり偏見たっぷり。だからとっても面白い。膨大な知識の三人が嬉々として「あ〜でもない、こ〜でもない」と選んでいる様に、こっちもワクワク。それにこの全集リストを参考に読み潰していく楽しみもできたしね。これがあれば他のブックガイドなんていらないかも!?

  • Yukiho Akechi さん

    タイトルそのまんまのコンセプトで、知識人の3人が「海外文学全集と日本文学全集をつくるなら誰を入れるか!?」を真剣に議論する本。この3人があまりに好き勝手に「あいつはいらない」だの「こいつはヘタ、こいつで一巻つくるのは勿体無い」だのいうので途中ちょっと苛ついたが、まぁ読書家のおっさんの妄想トークだと思えばかわいいか、と思い込んで読み通した(笑)。また、3人が私の好きな谷崎潤一郎やゲーテを手放しで褒めていたので、「この3人わかってる!」と嬉しくなった(笑)。いつか、この会話に参加できるおばあちゃんになりたい。

  • うた さん

    古代は『アエネーイス』『変身物語』はいれたほうがいいんではとか。シェイクスピアは悲劇、喜劇、史劇・詩集で3巻がいいんじゃないかなーとか。仏文はもうちょい削れるんじゃないかとか、鹿島さんは日文でも仏文に誘導しようとしているとか、オースターは要らなくない?とか、『ドン・キホーテ』を一巻では無理だろうとか、ラテンアメリカはルルフォとコルタサルも入れときたいとか。江戸文学はまだまだ掘り起こせる余地がありそうだとか。あと時代小説をまとめる巻があってもいい。現代文学は好き嫌いがはっきりでてるのが面白い。

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人物・団体紹介

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丸谷才一

1925年、山形県鶴岡市生まれ。東京大学文学部英文科卒業。小説、評論、翻訳、エッセイと幅広い文筆活動を展開。2012年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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