神の汚れた手 下 文春文庫

曽野綾子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167133184
ISBN 10 : 4167133180
フォーマット
出版社
発行年月
1986年08月
日本
追加情報
:
16cm,330p

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読書メーターレビュー

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  • James Hayashi さん

    産婦人科の開業医としての男性を主人公に、妊婦の苦労や、中絶の問題、養子縁組、染色体の異常など、快楽のみの性の狂宴に警鐘を鳴らしているのでなく、人間の生命の神秘さ、豊かさ、力強さを訴えているように感じた。朝日新聞に連載ということで読みやすく、また著者の信仰心(クリスチャン)が滲み出てくるような作品。人事を尽くして天命を待つ。五体満足でなかろうと生命の尊厳を認めていく。それが本当の親心というものであろう。考えさせられる内容だった。

  • ykshzk(虎猫図案房) さん

    本書に登場する、養子を沢山迎え入れる欧米人達は心が広いなぁなどと思った自分は短絡的だったと気づかされる。あくまで本書の中で、本書の語る範囲での私の感想だが、日本人より欧米人が、養子・さらに障害を持つ子供を養子にする心理は単なる優しさとは違うようだ。唯一の神を信じる彼らにとって、苦難の子どもを受け入れる=神に対して稼ぐ自分のポイントで、結局突き詰めれば動機は利己的なのだと理解せざるを得なかった。一つだけ神に告白する罪があるとしたら自分の場合はなんだろう。とにかく思うことが多すぎ、続きは手帳に記そうと思う。

  • kroon@きろん さん

    設定が不自然でない点、びっくりしたでしょオーラもない点、宗教色も強くないし、読後感もいい。 絶版中なんですか? 惜しいです。

  • りんふぁ さん

    堕胎手術したのに妊娠継続していたり、無精子症なのに妊娠してたり、ダウン症があるからと中絶したり、兎唇でしなせてしまったり。他にも出産に纏わるさまざまな事例を読んだ気分だ。

  • CBF さん

    (★★★★☆) 夜明けに生誕があれば真昼には堕胎がある。その生と死のどちらにも手をかす無神論の一産婦人科医を主人公に、日々直面する数々の患者の実態を描いて、人間誕生の意味とその神秘を鋭く問う長編小説ー。 いま訴訟で話題になってる優生保護法の時代が描かれていて、興味深かった。どのエピソードからも、「生命の思い通りにならなさ」のようなものが伝わって来た。 「人間社会というものは、すべて《こみ》なんだよ。《こみ》の美しさだよ。オーケストラですよ。ソロじゃないんだ。オーケストラだから壮大で豪快でみごとなんだ。」

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人物・団体紹介

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曽野綾子

1931年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。『遠来の客たち』(筑摩書房)で文壇デビューし、同作は芥川賞候補となる。1979年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者、1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。1972年にNGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」

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