虚構の家 文春文庫

曽野綾子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167133047
ISBN 10 : 4167133040
フォーマット
出版社
発行年月
1985年10月
日本
追加情報
:
16cm,396p

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読書メーターレビュー

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  • James Hayashi さん

    崩壊寸前な不安定な家庭を描いているが、ティピカルな日本人の家庭ともいえる。金八先生や教育は死なずなど時勢が関連する前に書かれたと思われる作品。表向きは立派でも内面では多くの傷を負っている家族たち。時は隔った感があるが、古臭く感じない作品。

  • ZEPPELIN さん

    約40年前の作品なのに、中身は全く古くない。外見は幸せそうな二つの家庭。しかし、一方は精神や健康面に問題を抱える子供たちの母、もう一方は家庭内暴力をふるわれ、妻や母ではなく家政婦としか思われていない母。母親として何をするべきか。二人の母は全く違う行動を取るものの、どちらもマイナスの方向に向かっていく。血の繋がりがあるだけ。親や子供という役割があるだけ。今でいう家庭崩壊がテーマで、「家」という壁に隠された家族の中身がぶちまけられる。「虚構の家」というタイトルが何とも素晴らしい

  • べる さん

    これは虚構ではなく現実である。裕福で教養もあり、何の問題もないように見える二つの家族の真の姿を描いている。日和崎家の長男・基は精神的に虚弱で、母親が無自覚に甘い。真に向き合うということを行なっていない。呉家ではDVが吹き荒れ、長女は高校生で家出し結婚、妊娠するのだが、彼女だけがまともに見えてしまう。問題はどの家庭にもある。しかし日和崎家には問題が全くなかった。あったのだが誰も問題にしなかった。呉家には問題しかなく、解決はなかった。なんて孤独な人々なのか。屋根の下に他人同士でいるなんて。

  • emi さん

    発売日はアマゾンによると1976年。子供の頃に見た「家族ゲーム」「金八先生」では、受験戦争や家庭内・校内暴力などもあった。高学歴、家の格式を重視し人間性、家族機能が失われている家庭。登場する家庭は、違和感を感じる事もままあるのだが、子供の頃から誰しも身近に感じたことがある事柄が幾つかあるのではないかと思う。だから恐ろしいのだと、あとがきが綴られる。そして、30数年が経過した今、少子化、児童虐待、引きこもりなどが問題にはなっているが、経済・社会状況に合わせ表面が変わっているだけで、問題は変わっていない。

  • むいむい さん

    本当の家とは、本当の家族とはどういうものなのかを考えさせられた。どんなに幸せに見える家庭でも、内情は外からではわからない。目に見える事だけが大切なわけではない。

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人物・団体紹介

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曽野綾子

1931年東京都生まれ。作家。聖心女子大学卒。『遠来の客たち』(筑摩書房)で文壇デビューし、同作は芥川賞候補となる。1979年ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章、2003年に文化功労者、1995年から2005年まで日本財団会長を務めた。1972年にNGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」

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