家族

山口瞳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167123079
ISBN 10 : 416712307X
フォーマット
出版社
発行年月
1986年10月
日本
追加情報
:
325p;16

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さっちも さん

    息子が父親を想うと、醜い自分の姿が照射されているようで、だれしも暗澹とした気分に少なからずなるのでは、、、その淀んだ暗い葛藤で小説は展開される。キツーイけれど素晴らしい、親子の愛憎をえがいた傑作だと想う。

  • さっと さん

    「母の一生も父の一生も、その大半は秘すことにあったと思われる」―自身の生い立ちから母の秘密を描いた『血族』に続く私小説は父と子の物語。おぼろげな記憶にある、父のいなかった1年間と、化粧で女のにおいのする母の胸に抱かれて見た線路わきを疾走してくる電車の光。旧友と偶然出会い、幼少期の川崎時代の悪夢のような体験を追いながら浮かび上がってくる父の姿。いくつもの事業に携わり浮き沈みし、それでも身なりは上等のものでまとめ、麻雀には弱いくせに、さみしがりのためいつもだれかに囲まれていたかった。そんな父を著者も愛した。

  • しんこい さん

    再読。前に読んだ時は父親のヒミツ追究より競馬ばっかりしていると思ったみたいですが、今読むと起業と倒産を繰り返したはた迷惑とも言うべき父親の姿は、息子である自分がギャンブルである競馬に大金を投じたり、再会した友だちは借金に追われてすさんでいる話とかがあって、一層浮き彫りになると思いました。

  • ウチ● さん

    「血族」に続くファミリーヒストリー。今度は父の秘密を、川崎競馬での幼馴染との再会を機につまびらかにしてゆく。昭和の日の川崎南部。「3丁目の夕日」のようなホンワカした空間ではありません。労働者のリアル。様々な世界、稼業の人々。緊張の続くストーリー、「血族」とは対照的に読後感はやるせない。父の事業失敗に伴う山口瞳の暗黒時代に封印された記憶・・・(ややや、幼馴染と通っていたガッコは私の母校では!?)登場人物名も地名も私の身の回りに偏在していて変な汗が出てきそうでした。

  • ヒヨドリスキ さん

    作者の母のルーツを辿った血族に続き、父の秘密を探った本。相変わらず思わせ振りな書き方についつい引き込まれてしまう。こじれた兄弟関係、幼少期の怖い記憶。父への愛憎は複雑でお人好しのいい加減さに呆れ晩年は口も効かなかった作者。競馬好きの同級生との邂逅で1週間競馬通いする辺りは最後長すぎて飽きてきたら思わぬ結末となって驚いた。そこは創作かドキュメントか分からないが気になった。

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人物・団体紹介

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山口瞳

1926年東京生まれ。國學院大學文学部を卒業。出版社勤務を経て、寿屋(現サントリー)宣伝部に入り「洋酒天国」の編集、コピーライターとして活躍。1962年『江分利満氏の優雅な生活』で直木賞、1979年『血族』で菊池寛賞を受賞する。1995年8月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたも

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