装飾古墳の謎 文春新書

河野一隆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166613908
ISBN 10 : 4166613901
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;18

内容詳細

石室内が赤、緑、黄、黒などの図文で彩られた装飾古墳は、なぜ九州と関東周辺に集中し、近畿にはほとんど存在しないのか。筑紫君磐井の乱の敗北をその理由とする通説に反証し、世界的視座から「謎」に迫る。

目次 : 第1章 装飾古墳とは何か/ 第2章 研究の略史とデジタル・アーカイブ化/ 第3章 筑紫君磐井の乱の敗戦が装飾古墳を生んだのか?/ 第4章 なぜ古墳時代の中心地・近畿に少ないのか?/ 第5章 装飾古墳が九州に多いのは中国に近いからなのか?/ 第6章 装飾古墳への旅、日本から世界へ/ 第7章 近年、注目される装飾墓の調査/ 第8章 装飾古墳は洞窟壁画と関係があるのか?/ 第9章 装飾古墳・装飾墓と王墓

【著者紹介】
河野一隆 : 1966年生まれ。福岡県出身。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。博士(文学、奈良大学)。独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館学芸部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • MASA123 さん

    奈良県民としては、九州の古墳の話など、取りに足らないこと、邪馬台国も早く決着つけてほしい(もちろん近畿説で)とか思いながら、それでも「装飾古墳の謎」というタイトルは気になった。「装飾古墳の話」というタイトルなら、たぶん、本書を手に取らなかっただろう。 キトラ古墳の壁画は見てきたので、装飾古墳なら、こちらにもあるよと思ったが、高松塚やキトラは「壁画古墳」という分類で、装飾古墳とは別の形態なのだ。装飾古墳のほうは、時代が古くて、原始的な(クスコ壁画にも通じる)古墳内部の壁画で、墓室の形態も異なり・・・

  • うしうし さん

    本書の後半部を占める「比較考古学の方法を用いた」という全世界の装飾墓や洞窟壁画との検討は、何となく中途半端なものに思えて、斜め読み。九州での装飾古墳の装飾が「会葬者が玄門からのぞき見る」(p118)ため、すなわち「飾られた死者」(p113)に対するもので、近畿の「入口から棺が見えない」「隠された死者」の埋葬風習によるものというのは、著者の独自見解で説得力も高いと思うが、「死者のケガレを忌避する」埋葬風習を継体大王の王権と関連づけたり、「死生観イレオロギーの大変革を進めたの」を

  • Junko Yamamoto さん

    私も九州の装飾古墳はローカルな風習、、、ぐらいにしか思っていなかった。死生観の反映、という見立は秀逸。考古学で物足りないのはこういった古代人の「心」の理解が足りないこと。死の穢れ感はどこからはじまったのかも日本の死生観で疑問に思っていたことだが、それも古墳から説明できている。

  • ナオ さん

    世界との比較は若干ついていけず。

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