北条氏の時代 文春新書

本郷和人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166613373
ISBN 10 : 4166613375
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;18

内容詳細

鎌倉幕府百五十年の歴史をつくった謎の一族、北条氏。名もなき一介の武士の一族が、なぜ政権を奪取し日本を動かし続け、最後は族滅したのか。時政、義時、泰時…、歴代の北条家当主のリーダーシップから読み解く鎌倉通史の決定版。

目次 : 第1章 北条時政―敵をつくらない陰謀術/ 第2章 北条義時―「世論」を味方に朝廷を破る/ 第3章 北条泰時―「先進」京都に学んだ式目制定/ 第4章 北条時頼―民を視野に入れた統治力/ 第5章 北条時宗、北条貞時―強すぎた世襲権力の弊害/ 第6章 北条高時―得宗一人勝ち体制が滅びた理由

【著者紹介】
本郷和人 : 東京大学史料編纂所教授。1960年、東京都生まれ。東京大学文学部卒、同大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。鎌倉時代を中心とした日本中世史が専門。著書多数。監修の『やばい日本史』シリーズがベストセラーになっている。マンガ『逃げ上手の若君』で解説、ゲーム「Ghost of Tsushima」にアドバイザーの一人として参加するなど、多方面で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yamatoshiuruhashi さん

    小学校の社会の歴史で習った時から不思議だった「鎌倉幕府は何故将軍がいるのに執権が実権を握っていたのか」ということに非常にわかりやすい解答を与えてくれた。帯に「日本型リーダーシップの原型がここにある」と書かれているのが、読み進めば成程と納得できる。源氏将軍を支える御家人の代表団の代表だった北条氏が集団のリーダーから肥大化して権力を集中したがために滅びていくという過程にまさに現代の日本組織の教訓がある。北条氏の権力確定の時期は大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」に重なるため、小栗旬や山本耕史の顔がちらついてご愛嬌。

  • Koichiro Minematsu さん

    日本史のダイナミズムは、まさに北条家一族にあり。

  • チャーリブ さん

    北条氏の栄枯盛衰が「リーダー論」として語られている。著者はリーダーの資質を、「実力」「人脈力」「根回し力」の3つだと分析する。義時もこの3つのすべてにおいて卓越していたから、並みいるライバルに打ち勝って最高位に上りつめた。ドラマのような涙もろい善人では務まらない。「実力」の中には「陰謀力」も含まれ、リアル義時は相当の陰謀家だったにちがいない。ただ恐れられるだけでもだめで、御家人たちの「世論」を読む力も必要だった。みんながそう言うならオレがやるよという担がれパターン。現代でも通用する日本的リーダーだ。○

  • 速読おやじ さん

    頼朝から実朝までの源氏将軍から、その後の室町、江戸でもなかった不思議な「執権」制度の背景、家柄もさほど高くなく関東の田舎武士に過ぎなかった北条一族が将軍にならずに長期政権を継続したことは驚きだ。一口に北条と言っても個性はバラバラ。特に吃驚したのは、元寇で多大なリーダーシップを発揮して国難を救ったと評されることの多い若くしてトップとなった時宗を意外と酷評しているのだ。時宗は生まれながらにしてトップとしての扱いを受けた=つまり初代ボンボン(笑)。実はここから北条は没落してゆくのだ。この辺りが一番面白かった。

  • さきん さん

    当時では珍しく読み書きできた時政が頼朝に命運をかけたところから、40人程度の武士を抱える伊豆の国人から天皇の任命権まで手中に収める天下人へ発展していった。ライバルを陰謀によって排し、やがては大きくなりすぎた一族内で殺し合い、貨幣経済の発達や恩賞への不満を持つ武士の増大によってあっけなく滅びてしまった。北朝鮮とちょっと似ている。天皇から軍事力や行政力を奪い、反映の軸が京都から東へ移るといったところで北条氏の歴史への影響が大変大きい。大仏家や極楽寺家など分家のことにも詳しい。

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人物・団体紹介

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本郷和人

東京大学史料編纂所教授、博士(文学)。1960年東京都生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学史料編纂所に入所、『大日本史料』第5編の編纂にあたる。東京大学大学院情報学環准教授を経て、現職。専門は中世政治史

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