「馬」が動かした日本史 文春新書

蒲池明弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166612468
ISBN 10 : 4166612468
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
272p;18

内容詳細

日本に朝鮮半島から馬が持ち込まれたのは古墳時代の中期。その軍事的、経済的なインパクトによって、この国のかたちは大きく変わった。水田稲作が普及した後は西日本にあった国の軸が、東日本へ傾き始めたのだ。巨大古墳の造営、武士の誕生、武士政権の成立…この国の歴史は馬が動かした。

目次 : 序章 「馬の日本史」のはじまり/ 第1章 関西―巨大古墳と武士の文化/ 第2章 九州―火山と馬産地/ 第3章 関東―なぜ鎌倉に武士政権が誕生したのか/ 第4章 東北―南部馬、その栄光と悲劇/ 終章 将軍の牧を駆けぬけた野馬たち

【著者紹介】
蒲池明弘 : 歴史ライター。1962年、福岡県生まれ。小学校から高校までは長崎県在住。早稲田大学卒業後、読売新聞社に入社、東京本社経済部、甲府支局などで勤務。中途退社後、桃山堂株式会社を設立し、歴史や神話にかかわる出版、著述活動をはじめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Kentaro さん

    平安時代、在地の武士が管理していた「坂門牧」は、羽曳野市に隣接する柏原市にあったと推定されている。他にもこの付近には、牛の飼育がメインのようだが、松原市と羽曳野市にまたがる会賀牧もあった。駅名にもなっている駒ヶ谷(羽曳野市)の地名が馬牧に由来する可能性をふくめて、この地域にいくつかの牧があったことはまちがいない。五世紀に馬が導入されたころ、当時の武人は馬上で弓を使おうとしただろうが、はじめのうちは、静止状態の馬から弓を射る程度のスローモーな動きしかできなかったのではないだろうか。

  • さきん さん

    武士の勃興地域と火山、黒ボク地帯から生まれる草原、馬の多産地が重なる。朝鮮半島も騎馬民族なイメージがあるが、高句麗の北までいかないと馬を養うことができない。古代、中世、近代と馬の多産地も土地開発や歴史に変遷もあって移り変わっている。逆に明治期以降の内容にはほとんど触れていない。

  • みこ さん

    弥生人=農耕民族なので米作りに適した土地を制する者がこの国の支配者になった。という理論に真っ向から対立し、米作りには適さないが馬を育てられる環境にあった河内源氏、坂東武者、薩摩隼人が歴史の真の支配者であると論じる。いささか仮定に仮定を重ねて筆者の願望に近い記述も多かったが、良くも悪くもロマンに溢れる一冊であった。話の締めに登場した土方歳三が逆転サヨナラホームラン!!(なんのこっちゃ)

  • kk さん

    古来、日本は森林の国であると同時に、火山と草原の国であった由。その前提の下、日本各地の土壌と馬匹生産の関係に着目しながら、馬が日本史の流れに及ぼしたインパクトを論じる。九州南部は古代朝鮮半島への軍馬の生産・供給元だったのではないかといった問題提起や、日本と外国との間の、馬の価値や飼育についての考え方の違いなどについての視点には、大いに興味を惹かれた。本書の性格上、そのままで学術的な考証に耐えるものではないものの、提示された問題意識は、本職の研究者にとっても言わば「宝の山」なのではあるまいか。

  • はるわか さん

    日本に「馬の飼育」が広がったのは5世紀(古墳時代中期)。日本は火山に由来する草原の国。火山性草原(黒ボク土)に馬産地が形成され、武士の活躍する舞台に。黒ボク地帯が密集する東日本と九州南部、ほどんど見えない関西、瀬戸内、九州北部。前者で縄文文化が栄え、その後武士の歴史が展開日本は「馬の国」(東日本+九州南部)と「コメの国」(西日本)に分かれる。される。火山と馬と巨大古墳。河内、日向、薩摩、関東、伊勢。日本の武士の強さは、縄文からの長弓を騎乗して射れること(騎乗して立ち上がることができる日本独自の鐙)。

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