江戸のいちばん長い日 彰義隊始末記 文春新書

安藤優一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611669
ISBN 10 : 4166611666
フォーマット
出版社
発行年月
2018年04月
日本
追加情報
:
240p;18

内容詳細

一日もかからず終わったために軽視されがちな彰義隊の戦い。だが、この江戸最初で最後の戦争こそが、新政府と徳川方が覇権をあらそった戊辰戦争の帰趨をきめたのである。薩長が主役とされる明治維新史の裏側に隠された首都決戦の大きな意義を、一五〇年目のいま明らかにする。

目次 : 第1章 徳川慶喜、江戸へ逃げ帰る―戊辰戦争のはじまり/ 第2章 彰義隊結成―江戸に迫る新政府軍/ 第3章 薄氷の江戸城無血開城―新政府軍参謀・西郷隆盛の苦衷/ 第4章 江戸で孤立する新政府―高まる彰義隊の人気/ 第5章 彰義隊、最期の日―戊辰戦争の天王山/ 第6章 明治を生きた彰義隊士―上野公園の西郷銅像

【著者紹介】
安藤優一郎 : 1965年、千葉県生まれ。歴史家。文学博士(早稲田大学)。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業、早稲田大学文学研究科博士後期課程満期退学。江戸をテーマとする執筆・講演活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    ○江戸開城及び徳川家の処遇をめぐる新政府と海舟たちのつばぜり合いが面白かったです。家柄だけと思っていた三条実美の存在感が印象に残りました。また家臣から見たら慶喜は堪らない主君だろうなと感じました。

  • kawa さん

    (再読)初読忘れのナンチャッテ再読だが楽しく読了。初読での「歴史に名高い西郷・勝による江戸城総攻撃回避会談は攻撃延期を決したにすぎない。半日で帰趨が決した戦い、夜まで彰義隊が戦線を維持したら異なる結果も。徳川家の扱い、官軍の江戸進駐軍は穏健、京都残留派は強硬を主張。彰義隊の主要守備地に立つ上野公園・西郷像(高村光雲作)は明治22年大日本帝国憲法の発布に伴う大赦がきっかけで設置など」に加え、江戸庶民の圧倒的徳川びいき、戦いの帰趨を決したのは正午過ぎに投入された佐賀藩のア−ムストロング砲の威力等。

  • 樋口佳之 さん

    江戸城が攻撃されて、江戸が火の海にならなかったのは結果論に過ぎなかった。実際は全く違う/寛永寺の東側は兵を置かずに空ける形を取った。兵力不足に加えて、逃げ道を作ることで、決死の抗戦を防ごうという目論見/

  • skunk_c さん

    彰義隊と新政府が衝突した上野戦争だけでなく、そこに至るまでの江戸無血開城と、その後の当地を巡る旧幕府と新政府の駆け引きが詳述されている。彰義隊の実態や分裂がかなり詳しく書かれているだけでなく、上野寛永寺の位置付け、勝海舟の動き、西郷隆盛の立ち位置、パークスの働きかけ、徳川相続問題、三条実美や大村益次郎の役割、天璋院の反薩摩など、江戸視点の幕末史といった趣。奥羽越列藩同盟以降の戊辰戦争の顛末にも目配せが効いており筆致も軽やかで読みやすい。新政府側から書かれやすいこの頃の話を、違った角度から眺め直すのに良い。

  • maito/まいと さん

    司馬作品の熟読者なら思い出すかもしれない。明治前夜、無血開城された江戸城の元、江戸は無抵抗で新政府のものになってはいなかった。いや、むしろ薩長は江戸を掌握することができず、見えない恐怖におびえ続けていたのだ。江戸城を明け渡しても、勝海舟たちはあきらめてはいなかった。慶喜復帰への運動、剛柔織り交ぜた薩長への揺さぶり、卓抜な外交術・・・知られざる旧幕府勢力の巻き返し運動、あと一歩の所まで来ていた慶喜復帰、そして鍵を握っていた彰義隊の実態などなど、知られていない明治前夜の江戸の攻防劇。オススメの1冊だ。

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安藤優一郎

歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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