1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか ドイツ・システムの強さと脆さ 文春新書

飯倉章

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611492
ISBN 10 : 4166611496
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
飯倉章 ,  
追加情報
:
288p;18

内容詳細

一九一八年の春季大攻勢で連合国軍に大勝したドイツ軍が、わずか半年後、降伏せざるをえなくなったのはなぜか。容赦なく勝つことはできても、上手に負けることができない、ドイツというシステムを徹底検証。第一次世界大戦休戦から百年目の真実を明らかにする!

目次 : 序章 十九世紀ドイツ統一に見る指導者のトライアングル/ 第1章 一九一四年から一九一六年夏まで―戦況とドイツの戦略/ 第2章 一九一六年夏から―ルーデンドルフの時代の始まり/ 第3章 ドイツ軍「春季大攻勢」の準備/ 第4章 一九一八年春季大攻勢―「大成功」が準備した敗北/ 第5章 限界に達していたドイツ軍―夏の連合国の攻勢から休戦まで/ 終章 ドイツの敗因

【著者紹介】
飯倉章 : 1956年、茨城県古河市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。国際大学大学院国際関係学研究科修士課程修了(国際関係学修士)、学術博士(聖学院大学)。国民金融公庫職員、国際大学日米関係研究所リサーチ・アシスタントを経て、城西国際大学国際人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • さきん さん

    普仏戦争時のモルトケ、ヴェルヘルム1世、ビスマルクの関係と第一次世界大戦時のファルケンハイン、ヴェルヘルム2世、宰相とのバランスが大きく違うことを指摘。戦争期間が延びれば延びるほど勝機は失われていった。システムがしっかり機能するためには、決断するポストにいる人物の器にかかっていると言える。

  • skunk_c さん

    『第1次世界大戦史』の著者が、よりドイツの軍事的側面からその敗因に迫った書。大局的には皇帝・宰相・陸軍のトライアングルのバランスが、完全に陸軍に偏った点が問題とするが、その中でもルーデンドルフの戦略眼の欠如が決定的だった印象。これに対しカイザーに対してはやや同情的な記述も。無差別潜水艦作戦の責任についてもう少し掘り下げて欲しい気もするが、本書のテーマから離れるか。むしろ前書で物足りなかった、戦争によってどんどんドイツ兵士の戦意が失われる過程がかなり詳細で、アメリカ参戦の心理的効果もよく理解できた。良書。

  • ネコ虎 さん

    第一次世界大戦の戦闘状況について、この書はとても分かりやすく書かれていて素直に読み進めることができた。通常は訳の分からない戦闘シーンの羅列になって面白くないものだが、ドイツ軍参謀の思考方法や対立、指揮官の問題等的確な記述により、徐々にドイツ軍が崩壊していく過程がわかった。戦術で勝って戦略に負けるドイツ軍。日本軍と比較しながら読み進めた。それにしても膨大な戦死傷者の発生にも関わらず、いつまでも止めようとしない。ルーデンドルフも問題だがまともな政治家もいなかったのは日本だけではなかった。↓

  • 富士さん さん

    ある種の組織論になっているように思います。本書では具体的なポストで示されていますが、組織がうまく回るためには、大方針を決める役割、それを実行する役割、そしてこの二つをかみ合わせる役割の三つの力が調和していることが重要だということだと理解しました。これは日本にも当てはまることで、普遍的な切り口だと思います。本書も示しているように、戦略眼のある人も、戦術に長けた人もそんなに珍しくないですが、能力のある人を互いに尊重させる環境を作ることが出来るのはまれなことで、実はここがうまく回る組織のミソなのだと感じます。

  • 紫の煙 さん

    今まであまり知ることのなかった第一次大戦での、ドイツが負けた要因がコンパクトにまとめられていると思った。当初は上手く機能していたカイザー、宰相、参謀総長のトライアングルが、ルーデンドルフの登場で崩壊する。作戦の責任を負うルーデンドルフが精神に異常をきたしていたとは恐ろしすぎる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品