ルポ 税金地獄 文春新書

朝日新聞経済部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611218
ISBN 10 : 4166611216
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

節税テクニック全開でウハウハの富裕層、差し押さえを食う貧乏人、そして国家の鵜と化したサラリーマン……不平等税制の矛盾を描く。

重税国家ニッポンのブラックすぎる収奪システム



 あなたの給与明細を見てほしい。所得税、住民税、健康保険税、復興特別所得税……年収や家族構成にもよるが、おおむね3割〜4割を「取られ」ている人がほとんどだ。これに加えて、買い物をすれば消費税8%、家を持てば固定資産税が毎年、ほかにも酒、自動車、たばこ等に税金がかかる。親族が死ねば、相続税もかかる。

すでに日本は世界有数の重税国家だが、財政悪化と超高齢化社会によって、ますます私たちの税負担は大きくなる。

一方、節税ノウハウをもつ富裕層は巧みに税逃れをし、資産の海外流出は止まらない。現金取引が主体の自営業者も税金を払わない。結果的に「中〜下階層のサラリーマン」が狙い撃ちにされ、中・低所得者層の税負担率も高まっている。

まさに税金地獄である。

 本書には、以下のような驚くべき実態が赤裸々に描かれる。

・タワーマンションやペーパーカンパニーを用いた富裕層たちの驚愕の節税テクニック

・税滞納ですぐに差し押さえをする自治体

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読書メーターレビュー

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  • skunk_c さん

    新聞連載をまとめたちょっととっちらかった内容だが、本来所得再分配の手段であるはずの税が、そうなっていない日本の現実を様々な角度から明らかにしている。税がある以上節税と脱税はなくならないが、最大の問題は税が財政の主要財源であると同時に、所得移転によって社会の安定化を図る手段であることを、政治家が忘れていることではないか。本来政治とはその社会の住民を幸福にすることが目的ではないのか。政府税調の議論を見ているとそこが抜け落ちているとしか思えない。北欧のある国のように「税は国家への貯蓄」と言える日は来るのか。

  • 青色夜ふかし さん

    朝日新聞経済部のルポ集。▼本筋とはズレるが厚生年金と国民年金の積立金の管理・運用を行っている行政法人の運用資産が130兆円というのには驚いた。GPIF。日本の企業の経常利益64兆円の倍、ゴールドマンサックス並みである。 ▼そもそも税金は富める者から貧しい者へ再配分が目的のはずだが、富裕層は節税対策で税金を払わない対策を講じている。様々な節税テクニックが紹介されている。

  • mazda さん

    消費税は逆進性が強いと言われており、収入の過多に関わらず負担が変わらない一方で、一部の輸出型大企業は多くの還付金をもらっており実質的な減税となっています。売れずに困る田舎の不動産を売却するために、相続権利人全員の同意が必要とか、どう考えても自治体が食いっぱぐれないための仕組みに見えてきます。過去数十年税金を取りすぎていたことが分かっても、返還に応じない自治体があるとか、のうたりたい放題です。不要な税金の支払いがないか、きちんと監視する必要があるかも知れません。

  • こも 零細企業営業 さん

    富裕層は節税をして資産を増やし。貧乏人は税負担に喘いでいる。消費税8%の時の本でコレか、、さらに増税されてる昨今。。税金の行方はよくわからない。そういえばオリンピックで1人30万と計上してたのがパソナの求人で1万5千とかになってたのあつたな、、似たような事が起こっているのかもしれない。

  • coolflat さん

    この本に書かれている事が一般の共通認識になっていれば、とっくに現政権を倒閣できていると痛切に感じる。税には本来、収入の多い人から集めて貧しい人を支えるために使う再分配機能が期待されている。しかしこの国ではそれが十分に機能していない(どころか、富裕層に対しては税の優遇措置がとられ、貧困層に対しては重税が課される、一種の逆再分配機能が機能している)。富裕層や大企業は節税にいそしんでいる。その姿に対し、庶民から反発の声は上がらない。庶民が税に関心を持たない事が、この逆再分配機能を働かせている一番の要因なのだろう

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