予言者 梅棹忠夫 文春新書

東谷暁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166611065
ISBN 10 : 4166611062
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
287p;18

内容詳細

高度成長、ソ連崩壊、情報化社会、専業主婦の減少…数々の予言を的中させた戦後最大の知性が遺した最後の予言。

目次 : プロローグ 実現した予言と失われた時代/ 第1章 「文明の生態史観」の衝撃/ 第2章 モンゴルの生態学者/ 第3章 奇説を語る少壮学者/ 第4章 豊かな日本という未来/ 第5章 情報社会論の先駆者/ 第6章 イスラーム圏の動乱を予告する/ 第7章 万博と民博のオーガナイザー/ 第8章 文化行政の主導者へ/ 第9章 ポスト「戦後」への視線/ 第10章 行為と妄想/ エピローグ 梅棹忠夫を「裏切る」ために

【著者紹介】
東谷暁 : ジャーナリスト。1953年山形県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。大学在学中から国立民族学博嗣着化芋『季刊民族学』編集部で編集に従事。同博物館設立の中心人物で初代館長だった梅棹忠夫の知遇を得る。その後、『ザ・ビッグマン』編集長、『発言者』編集長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    トインビーの史観とは、世界には文明(社会)が誕生したが、それらは独自課題を克服しつつも、互いに衝突、影響を与え合った。この過程を挑戦と応答として論じた(22頁)。梅棹先生は京都西陣にお生まれになっている(37頁)。梅棹先生の豪放磊落ぶりは、院生で教授に立候補していた(71頁)。しかし、梅棹助教授は生物の講義で、セクハラ、アカハラをしていたとも読める(82頁〜)。これでは現代の准教授はクビにされかねないだろう。梅棹先生は、経済学において、情報はこれまでまともに扱われてこなかったという(116頁)。

  • nizimasu さん

    梅棹忠夫先生は個人的には「素人でも紙とペンがあれば偉大なものがかける」という私見には驚かされた。別に研究家でもないけれどその素人ならではというのが自分の仕事の中でも励みになったのも事実でスゴく個人的には共感できる存在。その足跡を辿りながら「文明の生態史観」だけでない本人の思想的な背景を探っていくのが本書の狙い。例えば情報化社会を予見していたと言えばそれもそうだけど、後半にでてくる文化事業に対する飽くなき変革に対する情熱みたいなものが興味深かったかもしれない

  • ドクターK(仮) さん

    梅棹忠夫という名前や、彼の主著である「文明の生態史観」くらいは知っていたが、元々の専門である生態学のみならず、情報社会論からイスラム世界までありとあらゆる分野に言及し、国の文化行政にも積極的にコミットした人物だとは知らなかった。その知的好奇心と大胆な行動力には敬服するばかりである。しかも、どんな分野であっても、専門家に勝るとも劣らない説得力で議論を展開し、次々と予言を的中させてしまう洞察力もすさまじい。それでいて、「学問はたのしみごと」(p.259)と言ってのける肩肘の張らない人柄も魅力的である。

  • かりん さん

    4:《距離を取った新たな梅棹評伝。》梅棹忠夫月間とテーマを定めた12月。ご本人の著書は再読ばかりで、新刊本は年末滑り込み。「預言者」というのはどうも納得が行かないけど、知らなかった話や忘れていた話がありました。個人的関わりがあり理解しつつも、その近すぎなかった距離を保って、梅棹万歳だけにしないようにしようという著者の意志を感じます。そういう評伝も良いと思う。印象に残ったのは、エントロピーと情報の話。有澤広巳。ナッシングor…? それにしても、文明の生態史観は36歳のときかぁ…。

  • S_Tomo🇺🇦🇯🇵 さん

    今年最初の一冊。半世紀ほど前に書かれ今尚読み続けられている「知的生産の技術」の著者で、異色の社会人類学者の梅棹忠夫氏について、直系の弟子ではないが少し離れた位置にいる部下だった筆者による「行為人」として梅棹氏について書かれた一冊。氏の驚異的な先見性の高さや、大阪万博から国立民族博物館の設立などの文化行政への精力的な関わりを見るに、これからという時に懇意にしていた政治家の死や梅棹氏自身の失明など、もういくばくかの幸運があれば今の日本の文化的な取り組みは変わっていたのではないか、と思うと実に残念なものがある。

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東谷暁

ジャーナリスト。1953年山形県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。『ザ・ビッグマン』編集長、『発言者』編集長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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