堕ちられない「私」 精神科医のノートから 文春新書

香山リカ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166609994
ISBN 10 : 4166609998
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
追加情報
:
222p;18

内容詳細

うつ病などの心の病にかかったり、ドラッグ、暴力などの問題を引き起こしたりするのは、実は、「堕ちる力」を失った人である。私はそのことに診察室で気づいた―。誰もが表向き「健全なクリーンさ」を演出する時代。でも、人間ってそんなに明るく健全なものですか?精神科医の説く21世紀の「新・堕落論」。

目次 : 第1章 「堕ちる力」を失った時代(どんどん健全になる大学の学園祭/ 会社から喫煙室や給湯室が消えてゆく ほか)/ 第2章 堕ちたくても堕ちられない人たち(「がんばらない方法を教えてください!」/ 成果主義のストレスで膀胱炎に ほか)/ 第3章 「人並み」幻想から堕ちてみる(「計画された完璧な人生設計」の落とし穴/ 「いい人」ストレスから逃げよう ほか)/ 第4章 目標のいらない人生(先住民族ピダハンに学ぶ/ 減っていくことに耐えられない人たち ほか)/ 第5章 理想の○○なんてつまらない(アンチエイジングの不毛/ 「理想の夫婦」のまやかし ほか)

【著者紹介】
香山リカ : 1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。専門は精神病理学。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題から社会批評まで幅広い分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    堕ちるという言葉だけでゾッとしてしまう、とても耐えられない。と感じる人たちが多いのだと思う。ポジティブで常に自分を磨き、人によくみられたいという気持ちがだんだん重しになって心を病むことが多いそうだ。成果主義や自己達成目標などが決して悪いとは言えないが度を過ぎればかなり負担になるに違いない。携帯電話やメール、ネットのない時代はそこそこ逃げたりもできたし一時的にしろ堕ちても咎められることは少なかった。世の中もそれをまだ受け入れていたゆとりもあったのだろう。著者曰く「積極的怠け主義」いい言葉だ。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    上昇志向から逆向きに墜ちる力。サボる、怠ける、勝手な生き方、非道徳的振る舞い…制約や良識の束縛から逸脱する力=墜ちる力(8頁)。私は20年以上前、君のとりえは、まじめなこと、と一笑に付されたことがある。交通事故でクルマを買い替えた際も、せっかく大学教授を自宅に送ろうとしているのに、君んちは金持ちだな、と言われたが、何も返答しなかったことを覚えている。煙草吸って墜ちる人には返答できないね。いい加減を認めない風潮が社会にあることの裏返しなのだろう。

  • ヨータン さん

    私も一時期、仕事もプライベートも充実した自分を目指して、頑張っていたことがあったので、堕ちられない人の気持ちも理解できます。私は今は仕事で毎日怒られてばかりで、すっかり堕ちているので、堕ちることに対する恐怖は全然なく、精神的には楽な状況にいるなと思ってしまいました。

  • 阿部義彦 さん

    趣味が自己啓発!それは、病気でしょう、と言える方は読む必要ありません。ポジティブシンキング教とやらの犠牲に進んでなって、燃え尽きたがってる人はわかっちゃいるけどやめられなあのだろうね。そんなのやめれば!楽になるよと言う本です。人と競争してどうなる、仕事は生活の為、仕事で自己実現したい人ほど、カリスマのいる、ブラック企業の餌食になるなり。自分は自分は他人は他人。

  • こけしだ さん

    いろいろ頑張り過ぎて体調をおかしくさせてしまった。やっちまった。どの時点でブレーキをかけるべきだったのか今でもよく分からないのだけれど、この本で紹介されている様々な事例を通して、いろいろ思うことがあった。 坂口安吾さんの言葉『人間は生き、人間は堕ちる。このこと以外の中に人間を救う便利な近道はない』。 とりあえずしっかり「堕ちよう」と思った。なかなか難しいけど。でもまあ、しょうがない。人間だもの。

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人物・団体紹介

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香山リカ

1960年、北海道札幌市生まれ。東京医科大学在籍中から執筆活動を始める。同大学卒業後は精神科医として臨床に携わりながら、帝塚山学院大学教授、立教大学教授などを歴任。また現在に至るまで精神医学、政治、カルチャー等、幅広いジャンルで執筆活動を続け、多数の著書を刊行している。50代半ばから地域医療を志し、

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