無名の人生 文春新書

渡辺京二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166609826
ISBN 10 : 4166609823
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
188p;18

内容詳細

戦前の最先端都市、大連で少年期を過ごし、その後の熊本への引揚げですべてを失い、戦後を身ひとつで生きぬいてきた著者。「自分で自分の一生の主人であろう」としたその半生をもとに語られる幸福論。

目次 : 序 人間、死ぬから面白い/ 1 私は異邦人/ 2 人生は甘くない/ 3 生きる喜び/ 4 幸せだった江戸の人びと/ 5 国家への義理/ 6 無名のままに生きたい

【著者紹介】
渡辺京二 : 1930年京都生まれ。大連一中、旧制第五高等学校文科を経て、法政大学社会学部卒業。評論家。河合文化教育研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 新地学@児童書病発動中 さん

    『逝きし世の面影』で知られる作者の人生論。自己実現や成功、出世を目指すことなく、謙虚に控えめに生きることを説いている。さらに自分の置かれた立場を受け入れることの重要性が述べられている。現在主流となっている人生論に真っ向から異議を唱えるところが面白い。無名のまま生きて、無名のまま死んでいった多くの日本人に敬意を捧げているところが、本当に素晴らしい。偉人だけではなく、普通の人々がこの国を作ってきたのだ、とこの本を読んで改めて思った。

  • ネギっ子gen さん

    【「歳取り損ない」の私が、80を越しても相変らず幼稚な私が、人生について何かものを言うこと自体滑稽である】と思っていたのに、藤原書店の雑誌『環』からご縁がある編集者のインタビューに応じているうちに、「自分で自分の一生の主人であろう」とエールを贈る人生論・幸福論といえる、この新書になったと。<石牟礼さんがこう言っています。この世に生命が存在すること自体がこの世の間違いな気がする――つまり、この世界と生命とは、根本的に適合しないもので、この世に命があるということが非常に危なっかしい不自然な在り方に思える>。⇒

  • KAZOO さん

    渡辺京二さんの若者向きに書かれた人生論ではないでしょうか?かなりご自分の経験などを引き合いに出されてのことで、今の若い人には向かない部分もあるやに感じます。私くらいの年齢になってしまうと渡辺さんの言わんとすることはよく理解できてかなり共鳴する部分がありました。

  • tamami さん

    訪日外国人の目を通して、幕末から明治にかけての日本人の生活と人々を描いた『逝きし世の面影』。その著者として決して無名ではない渡辺京二さんによる半生の記。当時の外国人による訪日記はかなりな質量に上っているが、それを「逝きし世」としてまとめることができたのは、著者ならばこそと思う。内地から中国へ、そして引き揚げ、療養の日々。日頃著者が抱いている日々の暮らしや人生の意味、江戸時代の人々の生活を通して語られる幸せの在り方は、著者と二周り遅れの自分にも様々なことを考えさせられる。秋の一日、灯火静かに親しむべき書。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    原点には、寂しさを抱えた自分があるということを自覚しておいたほうがいい(13頁)。人間、死ぬからこそ、その生に味わいが出てくる。死ぬからこそ、今を生きていることに喜びが感じられるのです(17頁)。まー、そうなんだけど、突然、死は訪れるのだから、心の準備は本人も家族も親族も必要ではある。そもそも人間というのは、黙って生きて黙って死んでいく人が大部分。大半は無名のまま死んでゆく。言葉少なに自分のやるべきことをやって死んでゆく(40頁)。

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渡辺京二

1930年、京都市生まれ。日本近代史家。2022年12月25日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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