三島由紀夫の二・二六事件 文春新書

松本健一著

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166604753
ISBN 10 : 4166604759
フォーマット
出版社
発行年月
2005年11月
日本
追加情報
:
18cm,206p

内容詳細

「美しい天皇」を恋慕し続けた三島由紀夫。天子になることを夢想した北一輝。そしてふたりを、終生許さなかった昭和天皇。3人は壮絶な物語を織りなしていく…。近代史に隠された壮絶な人間ドラマのすべて。

【著者紹介】
松本健一著 : 1946年、群馬県太田市生まれ。東京大学経済学部卒業。法政大学大学院で近代日本文学を専攻。作家、評論家、麗澤大学国際経済学部教授。『近代アジア精神史の試み』でアジア・太平洋賞、『日本の近代 第一巻 開国・維新』で吉田茂賞、『評伝 北一輝』全五巻で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • うえ さん

    三島は美しき天皇を求め…政治的なる天皇に敗れる。「北一輝は…第一次大戦のさいや軍縮会議にさいしての英米協調…などから、日米戦争が勃発すればイギリスは必ずアメリカの側につくだろう、と考察している。すると、海軍力は英米の20に対して日本は7となる。この冷厳なパワーポリティクスが…軍人の加藤寛治大将にはないのである。そればかりではない、北は日米戦争がはじまればソヴェト連邦は必ず日本を攻撃してくる、とも予想している。これは…ソ連に調停をたのもうとした近衛文麿や東条などの…発想とまったく異なるソ連認識である」

  • マリーゴールド さん

    三島由紀夫は正面切って手に取るのはおっかない。故に「憂国」「英霊の声」「春の雪」等々一切読んだことはない。が、遠巻きにして覗いてみたいくらいの関心はあるのでこの本を読んでみた。二・二六事件当時11歳の少年だった三島と事件の思想的指導者として銃殺された北一輝の関係を読み解くだけに止まらず、出口王仁三郎、昭和天皇についてもかなりのページが割かれ(五・六章辺りでは三島由紀夫がどっか行っちゃったくらいw)、4人とも単独で取り上げられた松健先生の著作がある(未読)ので、各著作についての案内本みたいにもなっている。

  • ルアット さん

    三島由紀夫と二・二六事件との関係については意外とあっさりしていて、事件の経緯や北一輝の思想が重点的に書かれている。正直、この時代、というかこの世界の思想にあまり理解がないので、よくわからなかった。三島由紀夫の「豊饒の海」を読めば理解できるようになるのだろうか。

  • のりまき せんべい さん

    三島由紀夫が天皇に「美と武の総攬者」を見出したのに対して、根が革命家だった北一輝は天皇(制度)を社会主義革命の道具として利用していたことが分かる一冊。豊饒の海の第二部奔馬の勲のモチーフが元々は北一輝だったことは興味深い。若殿に 兜を取られて 負け戦

  • さえきかずひこ さん

    良書。三島や二・二六事件の決起将校、北一輝らがみな真摯がゆえに、歴史に翻弄され、現代からながめると時に滑稽にすら映ることは皮肉である。ハーバート・ビックスのマルクス主義史観にもとづく昭和天皇像についての批判も興味深い。

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