松本清張の残像 文春新書

藤井康栄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166602902
ISBN 10 : 416660290X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年12月
日本
追加情報
:
18cm,222p

内容詳細

30年にわたり清張を担当した元編集者が、貧しい家庭、学歴コンプレックスなどの“伝説”で語られる「濁った暗い半生」を検証し、労作『昭和史発掘』誕生の舞台裏を、取材時の数々の秘話を交えて描き出す。

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読書メーターレビュー

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  • おさむ さん

    「昭和史発掘」の担当編集者で、清張記念館の館長も務めた女性による清張の思い出話。30年間もの付き合いを通じて見えてきた作家像が新鮮。半生の記については書いたことを後年、悔やんでいたそうな。本題である昭和史発掘は、以前読みかけて、基礎知識の無さから挫折しました。それだけに裏話や取材秘話も含めて、本著はダイジェスト版として楽しめました。宮部みゆきさんもおススメの「発掘」ですが、全13巻を読むには時間と根気が必要で、読み始めるのはまだ先かなあ。早大そばの古書店で購入。

  • とろとろ さん

    読了したけれど…何と言ったら良いのだろうか。言葉が出ないです。「すごい人だった!」としか言いようがないですね。北九州市に松本清張記念館があるんだね。生きている間に一度は行ってみたいな。

  • 浅香山三郎 さん

    松本清張担当の文藝春秋女性編集者による回顧録。第一部では、『半生の記』による小倉時代の清張の暗いイメージを検証し、作品ほど暗くない実像(朝日新聞西部支社時代の猛烈な向学心と才知)を補つてみせる。第二部は、著者藤井氏自身の作品とも言へる「昭和史発掘」の舞台裏を描く。現代史の研究者でもある藤井氏が、時に清張に意見してまでこの連載を熱心に支へてゐたことに驚く。作家発信の執筆計画だけではなく、多分に藤井氏自身がテーマを提案するなど、作家も編集者もに強烈な仕事人間なのが、いかにも昭和らしい。

  • Ted さん

    '02年12月刊。○文春の清張担当だった編集者の目から見た松本清張の簡略な評伝。『半生の記』から想像されるほど貧しい生い立ちではなかったようなので、自伝というよりはフィクションとして読んだ方がよいらしい。学歴に対する強烈なコンプレックスと不遇な環境をバネに変えて、あれだけの膨大な著書をものした反骨の作家の努力と技量と好奇心に対する著者の偽りない敬愛の念がよく伝わってくる好著だった。なかでも『昭和史発掘』の二.二六事件の巻は発掘の名に相応しい新事実が盛り込まれており、評価が高いようなので一読してみたい。

  • 卯月 さん

    職場本棚。週刊文春の編集者として清張を30年担当、後に小倉の松本清張記念館館長となった著者が、主に『半生の記』と『昭和史発掘』について語る。清張が小倉出身なのも元朝日新聞社員なのも知っていたけど、広告部の商業デザイナーだったとは。学生時代に日本近現代史を専攻した著者が、テーマを選んで取材し資料を準備した連載『昭和史発掘』、文庫の10,12,13だけ家にあり未読(二・二六事件の途中から)。これ読むとむしろ、二・二六に至るまでの巻が面白そう。週刊文春自体には文春砲のイメージしかないので結びつかず、謎の雑誌だ。

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