「吾輩は猫である」の謎 文春新書

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166600090
ISBN 10 : 4166600095
フォーマット
出版社
発行年月
1998年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
18cm,221p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • 猫丸 さん

    「猫」に関するメモ集。半藤氏ほど執拗に突っ込むことなく淡々と注目ポイントを列挙する形。「猫」とは汲めど尽きせぬ連想の泉である。漱石作品のベストは?に対する一般的解は「こころ」あたりかと思われるが、僕にとってのベストは「猫」だ。再読三読に足る作をもつ者は幸いである、とは読書界の共通認識。それどころじゃない。少なくとも30回以上は読んでいる。子供の頃は猫の蝉取りや餅踊りに笑い、青年期は独仙流哲学に共感。近年は迷亭の浮草的人生の裏に潜む悲哀を見たり。色々なアスペクトから読める複雑な作品である。

  • 崩紫サロメ さん

    本書の著者は『吾輩は猫である』の魅力を圧倒的なまでに膨大な情報であるとし、それは一見無駄なように見えるが「これらをムダだと思うのは、本当に「生きる」という経験をしたことがない人間にほかならない。この本に書き込まれている膨大な情報には、すべてに意味があり、必然性があるのだ」として本文から見えてくる明治の世界について解き明かす。確かに『吾輩……』にはこれといった起承転結がない。あるのは生活だ。モデルになった人々、当時の習慣などを説き起こすことで、原作をより深く楽しめる。

  • takao さん

    ふむ

  • Mimi Ichinohe さん

    すごく面白い。 猫である「我輩」が、苦沙弥先生という教師の家で起こるいろいろな事件を語る『我輩は猫である』は、実際に読んでみると、かなり難解。 私も今まで苦手でした。でもこの謎本を読んで、何度でも読み返したくなる本に変わりました。 この本はでは、奥さんは自分のハゲに無頓着だなぁとか、亭迷君って何してる人だろう?というようなどうでもいい感じの部分を、ずばりこうゆう背景がありました!と教えてくれます。 文章がうまいし、うんうんと頷いてしまうような語りで書かれています。

  • 編集兼発行人 さん

    小説にて描写された様々な要素に纏わる手短な考察の集積。登場人物をはじめ服飾や家具等の小道具から邸宅や界隈等の大道具まで含めた物象の細部に関して執筆時の社会的な背景と照らし合わせながら再確認や図式化を試みつつ解説。主人公や主要な脇役と著者自身や縁者との共通点を探りながら現実に発生した事象が作風に及ぼした影響も加味して人々の心象を推理。催眠術の項に関しては別の私論があり当否を留保するも他の件に対しては成程と頷きながら回想。本編「猫」以外の代表的な著作へ臨む際における読み方の可能性まで射程に入った平易な入門書。

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