少女が最後に見た蛍

天祢涼

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163917795
ISBN 10 : 4163917799
フォーマット
出版社
発行年月
2023年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
天祢涼 ,  
追加情報
:
288p;19

内容詳細

仲田の知られざる過去に迫る大好評“仲田シリーズ”第4弾連作集。神奈川県警生活安全課の仲田蛍は、中学時代の同級生・来栖楓と思いがけず再会する。楓は当時、桐山蛍子という同級生をいじめており、仲田は蛍子を楓から守ろうと手を尽くしていた。しかし、いじめを終わらせることはできず、かえって傷ついた蛍子は、最後には自殺してしまったのだった。事の次第を聞いた捜査一課の真壁は、自死の背後に仲田も知らない真相があるのではと感じて調べ始めると、意外な事実が浮かび上がり―。(表題作)。

【著者紹介】
天祢涼 : 1978年生まれ。2010年に第43回メフィスト賞受賞作『キョウカンカク』でデビュー。13年『葬式組曲』が第13回本格ミステリ大賞の候補作に。同書に収録されている「父の葬式」は第66回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補作にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • パトラッシュ さん

    いじめの加害者が「世界はいじめでできている」と最終話で口走るのは真実だ。人は常に自らを誰かと比べ、弱い相手をいじめマウントをとることで他者より優れている証とする。さもなくば自分が劣った存在であり、舐められ惨めになるのが耐えられないのだから。小学生の喧嘩から国家間の争いまで同じ根源であり、いじめこそ最も普遍的な生の形といえる。いじめを甘受する少年少女が悲劇に見舞われる物語は苛立たしく不快だが、彼らを救おうとする仲田蛍の懸命さが浮かび上がるのだ。いじめられた人間は、いじめた相手に復讐する権利があると断言する。

  • いつでも母さん さん

    仲田シリーズ第4弾は5話からなる連作集。なんたって表題になっている最終話にやられる。いじめが愉しいと嘯く来栖楓に嫌悪と怒りとこの社会の虚しさで、私のなけなしの希望はぐしゃっと握りつぶされた感じになった。あぁ、なんということ・・人がいる限り無くならないのか。どうしてこうなっちゃうんだろう。だがしかし、それでも人は足掻く。足搔きたい。ーいじめていい理由なんてあってはいけないんだー

  • モルク さん

    生活安全課所属の仲田螢シリーズ第4弾、5話の連作集。捜査課に依頼され未成年の事件を次々と解決していく仲田は、他の男性捜査員に特別な目で見られている。数々の事件を通し彼女の根底に流れているのは、中学時代の友人を死に追い込んだのではないかという責任だった。それが最終話で語られる。いじめ、ネットの怖さを改めて感じる。いじるといじめるの違い、ほんの軽い気持ち…それがどんなに傷つくのか…とても辛い話だった。解決したとはいえ、仲田の悔恨の心は癒えはしないが、強い気持ちを持つ彼女を今後も見たいし応援したい。

  • 茜 さん

    気が付かなかったのですが本書が第四弾らしいです。仲田シリーズと言うらしいのですね。一番最初の「希望が死んだ夜に」は読んでいるのですが刑事の名前は残念ながら忘れていました。それでも前作から続いてはいないから話しがわからないということはなかったので安心しました。やはり一番印象に残ったのは表題作である「少女が最後に見た蛍」です。 仲田シリーズ、今まで出版されている物も読んでみようかなと思いました。

  • ゆみねこ さん

    神奈川県警生活安全課・仲田蛍シリーズ第4弾。仲田が警察官になり子どもが関わる事件を次々に解決に導くその根底にあったものは?唯一救うことが出来なかった蛍子という少女の死が仲田の心に影を落としていた。来栖楓という女が腹立たしく、いじめなどと言う言葉では言い尽くせないほどの性悪さに読み終えても怒りが収まらない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品