からだの美

小川洋子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163916699
ISBN 10 : 4163916695
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
128p;20

内容詳細

魂は身体の細部にこそ宿る
隠された美を掬い取り、やわらかに照らし出す。極上の随筆16篇。

イチローの肩、羽生善治の震える中指、ゴリラの背中、橋大輔の魅惑的な首、ハダカデバネズミのたっぷりとした皮膚のたるみ、貴ノ花のふくらはぎ、赤ん坊の握りこぶし――身体は秘密に満ちている。
「文藝春秋」大好評連載を書籍化。

【著者紹介】
小川洋子 : 1962年岡山市生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」で第104回芥川賞を受賞。2004年、『博士の愛した数式』が第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。同年、『ブラフマンの埋葬』で第32回泉鏡花文学賞、06年、『ミーナの行進』で第42回谷崎潤一郎賞を受賞。07年、フランス芸術文化勲章シュバリエ受賞。13年、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、20年、『小箱』で第73回野間文芸賞を受賞。21年、第69回菊池寛賞を受賞。同年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    初出は「文藝春秋」に連載された連作エッセイ。多くは一芸に秀でた誰か(もっともカタツムリなどというのもあるが)の身体の特定の部位に注目してしたためられた16篇。観察眼の的確さと細密さ、さらにはそこから連想を広げてゆく想像力の豊かさが本書を構成している。まずは、身体性への着目というのがいい。そして、それを語る文章力が実に秀逸、練達の域に達する。ことに最後の、あるいはその寸前の一文の表現が見事。例えば「一人の外野手の肩を通し、人々は記憶に刻まれた太古の肉体の美と再会する」ーこんな表現が全ページを覆う。

  • 旅するランナー さん

    小説家の文章の美を感じます。対象物を選び取る視点と、その美しさに対する文学的表現が素晴らしい。イチローのレーザービームを生み出す肩、羽生善治の震える中指、高橋大輔の音を奏でる首、初代貴乃花のうっちゃるふくらはぎ、桐竹勘十郎の文楽人形を操る腕などから、ゴリラ·ハダカデバネズミ·シロナガスクジラ等生き物まで。それぞれの動きや生き様の深さに感動すら覚えます。

  • starbro さん

    小川 洋子は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、人間や生物の身体のパーツを愛でるエッセイ、フェティッシュ考現学、著者がイチローの強肩、レーザービームについて語るとは思いませんでした。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916699 【読メスポつ部】

  • いつでも母さん さん

    その一点に寄せる小川洋子さんの随筆16篇。ピッタリな写真も素敵です。静かだがしっかりした記憶が凄い。帯に『やわらかに照らし出す』とあるがまさしくそんな感じの随筆。小川さんの世界があった。

  • fwhd8325 さん

    エッセイと言っていいのかわからないけれど、どれも素晴らしいものでした。中でも、同じ時間に同じ経験をした「力士のふくらはぎ」には驚きました。私は小川さんのお父さんのように思ったひとりです。大相撲の妙な理屈を感じました。それはさておき、一つ一つの描く世界には、心地よい緊張感を感じます。赤ん坊が握りこぶしを作るように、その世界を掴もうとしていることに気がつきます。美しい世界をありがとう。

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