ミカエルの鼓動

柚月裕子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163914428
ISBN 10 : 4163914420
フォーマット
出版社
発行年月
2021年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
467p;20

内容詳細

「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條と、ドイツ帰りの天才医師・真木。難病の少年の治療をめぐり二人は対立。そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。情報を手に入れたジャーナリストは、大学病院の闇に迫る。天才心臓外科医の正義と葛藤を描く。

【著者紹介】
柚月裕子 : 1968年、岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第七回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第一五回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第六九回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同年『慈雨』で“本の雑誌が選ぶ二〇一六年度ベスト一〇”第一位、18年『盤上の向日葵』で“2018年本屋大賞”二位となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    11月の第一作は、柚月 裕子の最新作です。柚月 裕子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。最初、著者版の「白い巨塔」かと思いきや、骨太の社会派医療ミステリの秀作でした。近未来には膨大な症例を保有するAI機能を搭載した医療ロボットの手術が主流になるのでしょうか? https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914428

  • 青乃108号 さん

    北海道の大病院。手術支援ロボット「ミカエル」の使い手、西條(主役)と天才外科医、真木(脇役)の手術対決。物語は「ミカエル」をめぐる院長とメーカーの癒着という闇を背景に、暗く救いのない方向に突き進む。幼い患者の命が助かった事だけが唯一の救いだが、それにしたって結局その子を助けたのは真木(脇役)だ。西條(主役)にいたっては「ミカエル」の誤作動で危うくその子を殺しかけた。いっそ真木を主役に彼の目線で物語った方が良い話になっていた気がする。柚月裕子なだけに、読ませる力は相当なものだが読後はどうもすっきりとしない。

  • うっちー さん

    海堂作品を思い出しますが、単に医療問題だけにとどまらないのが、柚月作品です

  • ノンケ女医長 さん

    大病院の中庭に、ドーム型の温室がある。中には高さ1メートルほどの石像があり、背中に羽が生え、右手に剣を、左手に天秤を持っている。ミカエルという作品名の石像を、2人の心臓血管外科医がじっと見つめている。ロボット支援下手術という、最新の医療技術に未来を託す、心臓血管外科医。患者は安全な医療を期待し、医師は業績や出世も期待する。40歳を過ぎ、寝る暇を惜しんで猛烈に技術と知識を習得する、西條。自分が選んだ選択と結果に、何を想ったか。咆哮となって空に吸い込まれていく西條の苦悩は、虚しさに満ち溢れていた。

  • bunmei さん

    初めて医療現場に踏み込んだ柚木作品。医療小説は専門的な用語や解釈が無いとリアリティーに欠けるが、かなり多くの文献や取材を参考に綴られたことが覗える。その分、いつもの様な瞬間を切り取るストレートな描写より、説明的な筆致となっている。大学病院内の覇権争いの中で、医療ロボットミカエルの第一人者である西條を主人公に、その好敵手となるドイツ帰りの天才執刀医真木との確執、医師としての使命が描かれている。そこに若手医師の自殺とミカエルに纏わる大学の闇の部分、そして2人の正義が交錯したヒューマンドラマとなっている。

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柚月裕子

1968年岩手県生まれ。2008年『臨床真理』で、第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。2013年『検事の本懐』で第15回大薮春彦賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同年『慈雨』で“本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10”第1位を獲

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