平成史 昨日の世界のすべて

與那覇潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163914114
ISBN 10 : 4163914110
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
552p;19

内容詳細

『中国化する日本』『知性は死なない』の歴史学者が描く、団塊からZ世代まで必読の日本の全貌。未来のヒントは、すぐそばの過去にある。

目次 : 序 蒼々たる霧のなかで/ 第1部 子どもたちの楽園(崩壊というはじまり 1989・1‐1990/ 奇妙な主体化 1991‐1992/ 知られざるクーデター 1993‐1994/ 砕けゆく帝国 1995/ 喪われた歴史 1996−1997)/ 第2部 暗転のなかの模索(身体への鬱転 1998‐2000/ コラージュの新世紀 2001‐2002/ 進歩への退行 2003‐2004/ 保守という気分 2005−2006/ 消えゆく中道 2007−2008/ 遅すぎた祝祭 2009−2010)/ 第3部 成熟は受苦のかなたに(「近代」の秋 2011‐2012/ 転向の季節 2013‐2014/ 閉ざされる円環 2015‐2017/ はじまりの終わり 2018−2019・4)/ 跋 歴史がおわったあとに

【著者紹介】
與那覇潤 : 1979年生まれ、歴史学者(日本近代史・同時代史)。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)。同年から15年まで地方公立大学准教授として教鞭をとった後、病気休職を経て17年離職。以降は在野で活動している。2020年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環氏と共著、新潮選書)で第19回小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • nnpusnsn1945 さん

    平成の始まりは、昭和天皇の崩御と、社会主義の終焉という、2つの権威が消滅したことから始まった。これを受けて、論壇も動揺し、今日のSNSでもよく見られる両翼の思想の極論化(中間的な討論の場である論座や諸君が消えた。)、歴史を都合よく解釈する動き(田中角栄の再評価など)が発生していった。歌や映画といった文化にも時代が反映されていたが、『ダークナイト』を交えて選択の自由が及ぼす影響の複雑さについて述べられていたのは面白かった。著者の歴史観は見るべき物が多い。

  • ころこ さん

    例えば小熊英二だったらデータを使い他の論者に書かせるところですが、本書の特徴は統計データなどをほとんど使わず、著者が読み込んだ著作の解釈、著作同士をつなげることで新たな見方を提示するなど、「歴史の終焉」後の世界で、いかに平成史を語ってみせるかをやっているところにあります。講談調の文体でリズムは良く読み易いですが、ドゥルーズの死が出てきたり、頻繁に東浩紀が引用されるなど、思想の行方に中心が置かれているので、幅広い知識を要し理解し読み通すのに苦労するかも知れません。著者がここで行おうとしているのは、歴史(複眼

  • ふみあき さん

    著者の本は初めて読んだが、歴史学者というよりは文学者のような、かなりクセの強い文体で、アナロジーを縦横に駆使しながら、政治からサブカルチャーにわたって、平成史があらゆる断面から叙述されている。大部だし、個人的には決して読みやすい本ではなかった。著者が上野千鶴子と姜尚中が嫌いなことだけは、よく分かった。

  • 軍縮地球市民shinshin さん

    2021年8月刊行。全552頁。最近與那覇氏の本を立て続けに読んできたが、本書がその最後。平成31年間の「通史」ということだが、まぁ実際は著者が関心がある事項を取り上げ、それを思想史風に読解した学術エッセイである。さまざまな事項や人物が取り上げられているが、史実をもとにして論じられているわけではないので、単なる感想文みたいなものだろう。ものすごく長大な。また本書で取り上げられている事項も著者の主観の度合いが大きい、というかひどい。著者の前作『歴史なき時代に』の感想でも指摘したが、北朝鮮の拉致事件の言及が皆

  • 鯖 さん

    内容うんぬんじゃなくてまず與那覇先生がお元気そうで、思想関係なく、先生の長い文章読めることがうれしかった。フフフ。政治史に文化史ふりかけて、歴史が顧みられなくなっていくことへの絶望が隠し味。歴史修正主義について卒論書いてた自分の学生の頃を思うと、刀剣乱舞くんみたいにゲームでプレイヤー側に対峙する概念として歴史修正が存在してるのって確かに隔絶の観があるな…。STAP細胞に関して「科学には真実という判定基準があるから失墜した」とあって、政治や歴史にはそれがないからなあ…と改めて。

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  • 作成者:さん