ルトガー・ブレグマン

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Humankind 希望の歴史 下 人類が善き未来をつくるための18章

ルトガー・ブレグマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163914084
ISBN 10 : 4163914080
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
270p;20

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読書メーターレビュー

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  • trazom さん

    現代社会は「人間の本性は悪である」を前提として成り立っている(宗教、国家、経済、社会、教育)が、著者は、その証拠の一つ一つに丁寧に反証を加え、「人類の本性は善である」ことを徹底して主張した著作。「サピエンス全史」が「サピエンスがネアンデルタール人に出会った後に起きたことは、史上初の最も凄まじい民族浄化作戦」とした考えを否定し、人間の本性に対する悲観的な見方は、多元的無知の一形態だと断ずる。数々の心温まる事例に感激しながらも、それを一般化できない現実とのギャップに、気持ちの整理がつかない読後感でもある。

  • ベイス さん

    人間は信じるに足る、信じれば物事は好転する、信じる勇気を持とう、という著者の仮説がさまざまな事例を通して裏付けられていく。子どもの教育から企業経営、戦史からテロリストとの対話まで、多岐にわたり話が拡散しかけるが、著者の主張は首尾一貫している。歴史が好きで読書を通して学んできているつもりだが、今後はより複眼的な読み方ができるようになると思った。また「共産主義」を私たちは当たり前のように実践している、という指摘はなるほどと思わされた。

  • tamami さん

    少しばかり唐突ではあるが、本書を読みながら私は、日本の縄文時代とその社会の事を考えた。縄文社会では経済的格差は少なく、権力を駆使しての争いもなく、狩猟採集と原始的な栽培の生活が一万年以上に渡って続いたとされる。本書の上巻では個人の資質が生み出したとされる社会での争い事とについて、実験や考察の結果を再吟味することで、個人の資質の善であることを証明する。下巻では、それを歴史の事例に求め、様々な争いの中であっても、人々の間の善き交流が様々な対立を解消し、国家のあり方までも変えてきたことを立証しようとしている。→

  • よしたけ さん

    下巻では人類が多くの悲劇を生んだ理由を考察、共感する力や思い込みをあげる。仲間内共感が強くなりすぎ、他者を殺戮する悲劇が生まれる。戦争では前線からの距離が遠くなればなるほど、憎しみは増大。行政機関、居間、パブでは、敵への憎しみは強かったが、前線では兵士たちが相互理解を深めていたエピソードが頻出する。近年の分断を嘆き、大企業CEOが共感忘れ営利主義に走る姿を嘆き、彼らは赤面を忘れたとこき下ろす。筆者主張はベーシックインカム導入やコモンズ復活による助け合い。理路整然と綴られる性善説を目にし社会貢献欲が高まった

  • 本詠み人 さん

    上巻では有名な過去の心理学実験の誤謬を、丁寧なロジックで正し、人の本質は善であることが記された。こちらの下巻では、人を悪へと向かわせるものや、私の知らなかった世界中の成功例が描かれていた。中でも共感の功罪には驚いた。そして読了後、人を信じることに臆病になっている自分に気づかされた。私だけでなくきっと多くの人が、いつの間にか人の善性を心からは信じられない大人になっている。エピローグにある著者の人生の指針には勇気を、この著書からは確かな希望を得た。手元におき折にふれ再読をしたい…そんな素晴らしい本だ✨

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ルトガー・ブレグマン

1988年生まれ、オランダ出身の歴史家、ジャーナリスト。ユトレヒト大学、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で歴史学を専攻。これまでに歴史、哲学、経済に関する4冊の著書を出版。その一つ、『進歩の歴史』(History of Progress)は、2013年の最高のノンフィクション作品としてベ

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