ピエール・ルメートル

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僕が死んだあの森

ピエール・ルメートル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163913773
ISBN 10 : 4163913777
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
287p;20

内容詳細

母とともに小さな村に暮らす十二歳の少年アントワーヌは、隣家の六歳の男の子を殺した。森の中にアントワーヌが作ったツリーハウスの下で。殺すつもりなんてなかった。いつも一緒に遊んでいた犬が死んでしまった悲しみと、心の中に積み重なってきた孤独と失望とが、一瞬の激情になってしまっただけだった。でも幼い子供は死んでしまった。死体を隠して家に戻ったアントワーヌ。だが子供の失踪に村は揺れる。警察もメディアもやってくる。やがてあの森の捜索がはじまるだろう。そしてアントワーヌは気づいた。いつも身につけていた腕時計がなくなっていることに。もしあれが死体とともに見つかってしまったら…。じわりじわりとアントワーヌに恐怖が迫る。十二歳の利発な少年による完全犯罪は成るのか?殺人の朝から、村に嵐がやってくるまでの三日間―その代償がアントワーヌの人生を狂わせる。『その女アレックス』『監禁面接』などのミステリーで世界的人気を誇り、フランス最大の文学賞ゴンクール賞を受賞した鬼才が、罪と罰と恐怖で一人の少年を追いつめる。先読み不可能、鋭すぎる筆致で描く犯罪文学の傑作。

【著者紹介】
ピエール・ルメートル : 1951年、パリ生まれ。文学の講師などを経て、2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』でデビュー。同シリーズ第2作『その女アレックス』で英国推理作家協会賞を受賞、日本でも「本屋大賞 翻訳小説部門」「このミステリーがすごい!」などで1位となり、60万部を超えるベストセラーに。第一次世界大戦を背景とした三部作第1作『天国でまた会おう』でゴンクール賞を受賞

橘明美 : 1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    ピエール・ルメートルは、邦訳された全作品を読んでいる作家です。本書は、心理サスペンス、展開的には面白いですが、著者にしてはオチが弱い気がします。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913773

  • 青乃108号 さん

    夜遅くに仕事から帰って、妻は義父の入院手続きで実家に泊まりに行ってるし、俺は欠かせない睡眠薬を切らしてしまっているせいでどうせ眠れないから、と読み始めた。たちまち夢中になった。寝るどころの騒ぎではない。人生で初めて本を読んで徹夜した。さすがピエール・ルメートル。物語は予想を大きく超えて、とてつもなくハードでありながら時にユーモアも交えたりして緩急自在にうねる様に展開してゆく。12歳にして衝動殺人を犯してしまった少年の運命は。その結末の鮮やかさは必ずや永く俺の記憶に残るだろう。それにしても疲れた。眠りたい。

  • みっちゃん さん

    不幸な偶然の重なりで、6才の男の子を殺してしまった12才の少年。タイトルと帯の文言から、罪と罰、そして贖罪の物語になるのか、と予想はしたが。彼の罪には後悔はあるけれど、贖罪は欠片もなかった。その罪を覆い隠し、発覚に怯えるだけの日々。嘘に嘘を重ね、それは12年の歳月を経ても変わらない。罪を隠し続ける為には大切な人を裏切っても何の心の痛みも覚えないのか。そこまでした後に待っている、あの何とも名状し難いラスト。この先には何が待っているのか。

  • KAZOO さん

    ルメートルの作品はほとんど読んできているのですが、今回の作品はどちらかというと人間心理がどのように変わっていくかを関わりある人物などの動向と絡めて克明に描かれています。事件の起きた1999年、その後2011年、2015年ということで時系列的に12歳の少年が起こした事件とともにその少年が成長するとともにどのような気持ちを持ち続けていくのかがよくわかります。一種の心理小説だという気がしました。

  • モルク さん

    母とふたり、閉鎖的な小さな村で暮らす12才のアントワーヌはある日隣に住む6才の少年を殺してしまう。死体を森の巨木の下、洞窟の入口らしきものの中に転がして入れた。そして帰路の途中腕時計がなくなっていることに気づく。少年の失踪で村はてんやわんや。もし死体が発見され自分が犯人と知られた時の恐怖にさいなまれるアントワーヌ。あの森の徹底調査が行われるというまでの3日間のアントワーヌの揺れる心が生々しい。この3日間が後のアントワーヌの人生を決めてしまったのだろう。追い詰められていく彼の心理描写が抜群にうまい。

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