最終飛行

佐藤賢一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163913728
ISBN 10 : 4163913726
フォーマット
出版社
発行年月
2021年05月
日本
追加情報
:
528p;20

内容詳細

サン=テグジュペリは、作家であり、飛行士だった。ナチスドイツによってパリが占領され、アメリカへ亡命した彼は、ドゥ・ゴール派にもヴィシー派にも与しなかったため、亡命フランス人たちの間で批判を浴びる。そんな葛藤の時期に描かれたのが、「小さな王子」(邦題「星の王子さま」)だった。そして、念願の戦線復帰が叶い、再び飛行機に乗ることに。武器は積まず、自分が傷つけられる危険だけ背負いながら戦う偵察飛行を繰り返すが―空への憧憬、友情、愛、時代に翻弄される苦悩。サン=テグジュペリの半生を鮮烈に描く傑作長編小説。

【著者紹介】
佐藤賢一 : 1968年、山形県鶴岡市生まれ。東北大学大学院でフランス中世史を専攻。93年『ジャガーになった男』で小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』で直木賞、2014年『小説フランス革命』で毎日出版文化賞特別賞、20年『ナポレオン』全3巻で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    佐藤 賢一、ナポレオン三部作に続いて、二作目です。「星の王子様」は知っていますが、サン=テグジュペリの物語は、初読です。私のサン=テグジュペリのイメージは、ひ弱でロマンチックな文学青年だと思い込んでいたのですが、大谷翔平ばりの巨漢(私よりも大きい)で、現役の空軍将校だったというのが、大変意外です。いずれにしても世界を股にかけた波乱万丈の人生でした。 https://books.bunshun.jp/articles/-/6283?ud_book

  • パトラッシュ さん

    本書で描かれるサン・テグジュペリは極度に生きることの下手な男だ。不器用にしか妻を愛せず、生活的無能力者で周囲の迷惑も顧みず自説に固執する。何より最大の失敗は、味方でなければ敵とみなす戦争の本質を理解せず我を通し続けた点。文才があって影響力も高いため自由フランスとヴィシー派双方から狙われた挙句、コウモリのような裏切り者呼ばわりされた。そんな政治に汚れた地上を厭った彼は、現役年齢を過ぎても飛行に執着し空の上だけに自由を見出す。敵機に撃たれた機体でより高くへ飛び続ける最終飛行の姿は、文字通り天への旅路に思えた。

  • pohcho さん

    「星の王子様」の作者、サン・テグジュペリの半生を描いた物語。自由で情熱的だけど我が儘で自分勝手。日本的な感覚ではちょっと自由すぎる気もするけど、人好きでどこか憎めない、そして何よりも祖国を愛し、祖国のために役立ちたいと切に願っていた。そんな、とても愛すべき人物だった。第二次世界大戦をフランス目線で読んだのは初めてなので、とても興味深かった。「星の王子様」の著作権を思いつきで洗礼子にあげてしまったエピソードにはびっくり。

  • ふみあき さん

    おそらく20年以上前に『星の王子さま』は読んだけど、「あざとい童話だなー」と思いつつ、やっぱり泣いてしまった記憶がある。子どもが死ぬ話はズルい。それはともかく、主人公のアントワーヌ・ドゥ・サン・テグジュペリは相当な社交家だったようで、登場人物がやたらに多く、とても覚えきれない。そして、借り物の最新鋭偵察機を不手際でおシャカにしても恬然としているなど、かなり性格の破綻した人物として描かれている。しかし「最終飛行」における手に汗握るドッグファイトでは、蒼穹を乱舞する主人公の姿に、どこか神話的な崇高さを感じた。

  • 星落秋風五丈原 さん

    双頭の鷲のデュ・ゲクランしかり、『二人のガスコン』のダルタニヤンしかり、これまで名だたる名士たちを引きずりおろしてきた佐藤賢一が挑むのは、世界的ベストセラー『星の王子さま』の作者サン・テクジュベリ。彼が第二次大戦の最中偵察飛行に出かけたまま行方不明になったことは知られている。まるで『星の王子さま』タイトルロールを地で行くような人生だ。狐や蛇のモデルも当然いる、と探して見るも一興。

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人物・団体紹介

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佐藤賢一

1968年山形県生まれ。93年『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。99年『王妃の離婚』で第121回直木三十五賞、2014年『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞特別賞、20年『ナポレオン』で第24回司馬遼太郎賞、23年『チャンバラ』で第18回中央公論文芸賞を受賞(

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