スチュアート・タートン

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イヴリン嬢は七回殺される

スチュアート・タートン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163910482
ISBN 10 : 4163910484
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
421p;20

内容詳細

森の中に建つ屋敷“ブラックヒース館”。そこにはハードカースル家に招かれた多くの客が滞在し、夜に行われる仮面舞踏会まで社交に興じていた。そんな館に、わたしはすべての記憶を失ってたどりついた。自分が誰なのか、なぜここにいるのかもわからなかった。だが、何者かによる脅しにショックを受け、意識を失ったわたしは、めざめると時間が同じ日の朝に巻き戻っており、自分の意識が別の人間に宿っていることに気づいた。とまどうわたしに、禍々しい仮面をかぶった人物がささやく―今夜、令嬢イヴリンが殺される。その謎を解かないかぎり、おまえはこの日を延々とくりかえすことになる。タイムループから逃れるには真犯人を見つけるしかないと…。悪評ふんぷんの銀行家、麻薬密売人、一族と縁の深い医師、卑劣な女たらしとその母親、怪しい動きをするメイド、そして十六年前に起きた殺人事件…不穏な空気の漂う屋敷を泳ぎまわり、客や使用人の人格を転々としながら、わたしは謎を追う。だが、人格転移をくりかえしながら真犯人を追う人物が、わたしのほかにもいるという―英国調の正統派ミステリの舞台に、タイムループと人格転移というSF要素を組み込んで、強烈な謎とサスペンスで読者を離さぬ超絶SFミステリ。イギリスの本読みたちを唸らせて、フィナンシャルタイムズ選ベスト・ミステリ、コスタ賞最優秀新人賞受賞。多数のミステリ賞、文学賞の最終候補となった衝撃のデビュー作!

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • W-G さん

    日本人が書いたら西澤保彦氏に確実に訴えられる一冊。各人物の時間割などは確かに緻密に計算されているのだろう。そういうマニアックな作り込みが光りもする反面、"従僕"の存在に理由づけがなかったり、かなり大味な部分も多い。タイムループのルール設定も不明な点が多く、厳密にはループではなく、同時間帯に8人同時に人格転移しており、他の宿主の時の記憶保持に順序があるということなのか?だとしたら、その8人が協力しないのがかなり疑問。途中で明かされるブラックヒース館の真実も、それがアリならなんでもアリじゃね?という気がする。

  • 紅はこべ さん

    まず不思議に思ったのが、何故この語り手は人格転移を知った時、自分の本来の肉体を探さなかったのだろうと言うこと。私、このシステムを理解していない?人格入れ替わり&タイムループ&クローズドサークル。ここまで贅沢に詰め込むとは、デビュー作だからこそできたのかな。黒死病医師や従僕の真の正体が知れないのが残念。本当に閉じ込められているのは、彼らかもね。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    時の牢獄と化したブラックヒース館から出るには、イヴリン嬢を殺した犯人を突き止める事。その為に人格転移できる人物は8人。しかし、転移する人格は何時、被害者となってもおかしくない位、脛に傷を持つ者ばかり。容疑者はどれも怪しく、殺されるとまた、やり直しとなってしまう。更には案内者(黒死病仮面)や妨害者(従僕)、協力者(アナ)なども入り組み、混迷していく。果たして誰が欺き、誰が信頼できるのか。我身可愛さやLevel1状態故の訳の分からなさで最初、何もしなかった主人公が何度も時を繰り返す内に成長していく姿が逞しい。

  • cinos さん

    なかなか複雑で読み進められませんでした。タイムリープと人格転移を繰り返しながらイブリン嬢を殺した犯人を見つけ出すミステリですが、昔のインフォコムのインタラクティブアドベンチャーゲームみたいだと思いました。最後まで読むと一筋縄ではいかない話でした。西澤保彦さんのミステリの方が(以下省略)

  • 雪紫 さん

    自宅の仮面舞踏会でイヴリン・ハードカースル嬢が殺されーーそしてループする。記憶喪失の「わたし」は何度もそれを繰り返す。そのたびに使用人や客の体に乗り移りながら。英国流西澤さんの「七回殺された男」+「人格転移の殺人」ながら、8日目までがバラバラの断章で描かれるので話が飲み込みにくくて読みにくい。・・・だからこそ、人ごとに違った関係を読めたり実は他に死者たくさんや殺人の謎には驚けた訳だけど。西澤さんの一部長編は驚いたし騙されたけど、ようやく読み終えたわ感が強い話が結構あるけど・・・この本もまさにそれ。

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人物・団体紹介

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スチュアート・タートン

イギリス生まれ。書店員、教師などを経て、ジャーナリストに。2018年、『イヴリン嬢は七回殺される』で作家デビュー。同作はコスタ賞最優秀新人賞を受賞するなど高く評価され、ベストセラーに。日本でも2019年「週刊文春ミステリーベスト10」で2位となった。2020年の第二長編『名探偵と海の悪魔』も英国推理

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