ピエール・ルメートル

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監禁面接

ピエール・ルメートル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908922
ISBN 10 : 4163908927
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
462p;20

内容詳細

『その女アレックス』の鬼才ルメートル、最新作。

徹夜必至。一気読み保証。

どんづまり人生の一発逆転にかける失業者アラン、57歳。愛する妻と娘たちのため、知力と根性とプライドをかけた大博打に挑む!
鬼才のノンストップ再就職サスペンス!

リストラで職を追われたアラン、失業4年目。再就職のエントリーをくりかえすも年齢がネックとなり、今は倉庫でのバイトで糊口をしのいでいた。だが遂に朗報が届いた。一流企業の最終試験に残ったというのだ。だが最終試験の内容は異様なものだった。

〈就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよ〉

重役たちの危機管理能力と、採用候補者の力量の双方を同時に査定するというのだ。アランは企業人としての経験と、同じく人生どんづまりの仲間たちも総動員し、就職先企業の徹底調査を開始した。そしてその日がやってきた。テロリストを演じる役者たちと他の就職希望者とともに、アランは重役室を襲撃する!

だが、ここまでで物語はまだ3分の1。「そのまえ」「そのとき」「そのあと」の三部構成を操って名手はアランと読者を翻弄する。残酷描写を封印、ルメートルが知的たくらみと皮肉なブラック・ユーモアを満載して送るノンストップ再就職サスペンス!

商品情報

【著者紹介】
ピエール・ルメートル : 1951年、パリに生まれる。2006年、カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作『悲しみのイレーヌ』で作家デビュー、コニャック・ミステリー大賞ほか4つのミステリー賞を受賞。同シリーズ第2作『その女アレックス』はイギリス推理作家協会賞を受賞、日本では「本屋大賞」翻訳小説部門1位、「このミステリーがすごい!」ほか4つのミステリー・ランキングでも1位となり、ベストセラーとなった。2013年には初の文学作品『天国でまた会おう』でフランスを代表する文学賞ゴンクール賞を受賞する

橘明美 : 1958(昭和33)年、東京都生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。英語・フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    ピエール・ルメートルは、邦訳された全作品を読んでいる作家です。バリバリの新作かと思いきや、「その女アレックス 」の前年(8年前)の作品でした。邦題と内容が合っていない気もしますが、想定外の展開で楽しめました。日本では絶対起こらない事件のような気もしますが・・・本作は、エログロがないので、苦手な方にもオススメです。

  • 遥かなる想い さん

    2019年このミス海外第8位。 中高年の就活を題材にした再就職サスペンスで ある。語り手アランの必死さと 裏に広がる 不気味さが、読書のスピードを速める。 いったい何が起ころうとしているのか? 就職先企業の重役会議の襲撃が 最終試験という 設定が 意表を突くのだが… この後の 予想もつかない展開は 著者らしい。 「アレックス」の残虐さは 影を潜めて、 ニコルとの愛に生きたいアランに幸せは 来るのか?最後は 少しホンノリする、そんな作品だった。

  • のぶ さん

    大変にユニークなリストラ小説であり、再就職の物語だった。主人公のアランは57歳でリストラに遭い、失業中の身。ある会社に応募して最終試験に残ったのだが、試験の内容は、就職先企業の重役会議を襲撃し、重役たちを監禁、尋問せよというものだった。第二部に入り、それがロールプレイングとして描かれる。現実との二重構造になっているので、ちょっと複雑なのだが、アランの姿が多角的に見えてある意味面白かった。ずっと読み続けているルメートルの小説だったが、抽斗の多さを感じさせる作品で、これから先も目を離せない作家だ。

  • hiro さん

    ピエール・ルメートル作品は、『その女アレックス 』をはじめ5冊目。この分厚く重い本を手に取ったときは、ワクワクしていたが、寝落ちを繰り返した2週間で、『黒い管理職』は、期待を見事に裏切ってくれた。失業中の主人公アランにはまったく魅力を感じない。しかし、ルメートルだから最後のどんでん返しだけを期待して読んだ。その期待は、読者だけでなく、アランの家族を最後まで裏切った。元人事部長のアランだが、決してこんなアランの部下にも上司にもなりたくない。この人間性では少なくとも管理職、しかも人事部長としては適任ではない。

  • k5 さん

    ものすごいページターナーでした。ルメートルってもともと設定は結構やんちゃな感じで無理する印象ですが、本作の穴だらけっぷりはかなりすごい。それでも夢中に読んでしまうのは、57歳で失業4年目の主人公アランの人間味と、リアリティある家族とのすれ違いがあまりに切実だからでしょう。ルメートル作品って一貫して、理解されないことの苦しみが人間につける炎のようなものを書いていると思っていて、この作品もそれが本当に痛切です。ラストシーンで少し『マルタの鷹』を連想します。

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