海を抱いて月に眠る

深沢潮

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163908120
ISBN 10 : 4163908129
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
320p;20

内容詳細

親戚にも家族にも疎まれながら死んでいった在日一世の父。遺品の中から出てきた古びたノートには、家族も知らなかった父の半生が記されていた。ノートから浮かび上がる父の真実の姿とは。そして子供たちに伝えたかったこととは?

【著者紹介】
深沢潮 : 1966年、東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞。受賞作を含む連作短編集『ハンサラン 愛する人びと』(文庫で『縁を結うひと』に改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • モルク さん

    偏屈だった在日一世の父の葬儀に来て悲しむ女性と嘆き泣く老人。そして父の遺したノートを読み子供たちは父の本当の姿と一生を知ることとなる。友と密航船で海を渡り日本へ。終戦間もない日本でコリアンに対する日本人の目、差別…それでも父は祖国を思い誇りを忘れない。若き活動家として祖国を憂いオモニを想う。そんな彼も自分の妻子に対しては不器用だった。素直な愛情表現も出来ず不機嫌、無愛想な態度しかとれない。本当の姿を知らず優しい言葉を掛けられることもなく亡くなった母が不憫だ。著者の父がモデルの作品。とてもよかった。

  • ゆみねこ さん

    亡くなった在日一世の父、遺品の中から出てきた古びた大学ノートに綴られた、家族も知らなかった父の半生。決死の思いで海を渡った父、不器用で言葉少なかった男。しかし、時代がそうだったとは言え、奥さんは辛かったでしょうね。せめて奥さんには心の内を明かせたら良かったのに。

  • taiko さん

    気難しかった在日韓国人の父の葬儀の際に、父の死を悲しむ見ず知らずの女性と、棺にすがりつくように泣く老人の姿があった。彼らは誰なのか。家族の知らなかった父の本当の姿とは。…在日韓国人の著者の父の経験を元にした作品とのこと。驚きと感動と、自分の不勉強とで、複雑な気持ちになりました。不器用なお父さんが生きているうちに、2人の子供が事実を知れれば良かったのにと思いましたが、実際には、著者がお父様の話を聞くことが出来た為この作品が生まれたのですから、そこは良かったのですね。朝鮮半島や在日韓国人の歴史など、→続く

  • 野のこ さん

    まるでノンフィクションのようでした。在日コリアンの政治問題や運動のこととか知らなかったので、興味深く 読みごたえがあったし、高校の当時仲良かった友人と学生時代のアルバイト先の可愛がってくれた店長から親が韓国人だと教えてもらったことを思い出しました。2人とも真がしっかりしてて頼もしかった。故郷の地を大切に想うかぁ。。ただ、どうしても母の容淑の気持ちになってしまい、頑固な父の態度に、もっと家族と接して欲しかったと残念な気持ちになりました。もうっ!不器用すぎやよ〜!

  • やこ´•ᴥ•` さん

    横暴だった在日1世の父が死んだ。父の若い頃を何も知らなかった息子と娘は、父の遺品から半生を綴ったノートを見つけ...---読書というものは、自分の知らなかった、興味のなかった、関心のなかった世界を教えてくれる。まさしく本作も私にとってそんな作品だった。在日の人たちの来歴まで深く考えたこともなかった自分の無関心さに情けなくもなり。ちょうどNHKで始まったドラマ「心の傷を癒すということ」も在日コリアンが主人公のお話だったので、妙な符合を感じ、今自分が知るべきことなのかなと思った。一気読みでした。

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深沢潮

1966年東京都生まれ。2012年「金江のおばさん」で「女による女のためのR‐18文学賞」大賞を受賞、受賞作を収録した連作短編集『縁を結うひと』(『ハンサラン 愛する人びと』改題)を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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