父・福田恆存

sc逸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906881
ISBN 10 : 4163906886
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
福田逸 ,  
追加情報
:
312p;20

内容詳細

大岡昇平との和解。終生信頼した中村光夫。チャタレイ裁判を吉田健一と弁じ、三島由紀夫と天皇論を交した父に忍び寄る老い。そして、親子の長く苦しい葛藤―。初めて明かされる晩年の日々。

目次 : 第1部 父からの手紙(これはじゆうのめがみです/ ロープは最後まで放してはいけません/ 會食頗る愉快の想ひに御座候)/ 第2部 鉢木會・断章(晩年の和解―大岡昇平/ 恆存のボヤキ―中村光夫(一)/ 詩劇について少々抱負を―中村光夫(二)/ チャタレイ裁判―吉田健一(一)/ 骨身に応へる話―吉田健一(二)/ 暗渠で西洋に通じてゐるのは―三島と福田/ 鉢木會の連歌帳―そして、神西清)/ 第3部 父をめぐる旅路(近代日本をいとほしむ―L嬢の物語/ 恆存の晩年/ 生きることと死ぬことと―エピローグ)

【著者紹介】
福田逸 : 昭和23年(1948)神奈川県に生まれる。上智大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。明治大学教授、翻訳家、演出家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 傘緑 さん

    「…父が私にくれた、これが初めての手紙である――恆存が、なんと表音主義者になってゐる。幼稚園の子供には正仮名遣いは読めないとでも考ヘたのだろう」「保守思想家としてのチェスタトンを福田恆存に教えたのは、実は上智でチェスタトンに出会ひ、買い込んで読んでゐた私である」チェスタトンが保守思想家(!?)なのかどうかはともかく、日常生活や翻訳、交友関係など、息子の語る福田恆存、福田恆存の今までの私のイメージが少し崩れた本w ただ三島の死に際して「右にしても左にしても、俺は極の付くのは嫌ひだ」家族に言い切る様は流石です

  • しこみ さん

    大岡昇平との手紙のやりとり、大岡「ぼくと附き合って得をした人は少ない、おれは悪い奴だったのではないか」福田「なぜそんなことをいふのか、それなら私はその少数者の一人だ」男同士の友情、泣ける。福田「僕は政治ではたしかに大岡さんとは違つた意見をしばしば述べてゐるけれど、政治の上で、意見が逆になつたら、それだけで、その人とは何もかも相容れないと思ひ込むほど、それほど政治を最高の基準にして、物事を判断する人間ではありません」かっこいい。疎遠になっている友達に手紙を書きたくなった。タイミングが難しいけどいつかきっと。

  • tkm66 さん

    考るだに『彼の福田恆存も、人の子・親である』と思い知らされる凡庸な内容・・ってくらい福田恆存は好きで。

  • しこみ さん

    三島の所だけ。覚書6は評論集で読んだ。「三島の心中を思うと涙を禁じ得ない」とあるのでやはり深部では共鳴するものがあったのかなと考えていた。文庫で福田「リーダーは握り飯を食わなきゃ」を読んだ時は福田が三島の背中を押してしまったのではと思った。暗渠云々の下りは二人を語る時よく引き合いに出されるが福田の返しの意味がよくわからなかったので反射的に言い返しただけだろと思っていた。それは後で持丸佐藤の本を読むと佐藤説で納得できたが福田逸氏の説明を読むと遠藤説の方が面白い。パンチ利きすぎだと思うけど。残りはまたゆっくり

  • Q afuremark あふれ印 さん

    幼かった著者へ宛てた恆存の手紙がとても良い。古き良き中流家庭の優しい言葉づかいが懐かしい。亡き父を越えられなかった痛みも、長じてからの不仲も、老いて衰え弱くなった恆存の姿も全て愛しいものとして記されている。予告された次の仕事が大変に楽しみ。

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