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井上荒野

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906706
ISBN 10 : 4163906703
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
208p;20

内容詳細

昭和歌謡曲の歌詞にインスパイアされた、珠玉の九篇。

【著者紹介】
井上荒野 : 1961年東京生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞を受賞してデビュー。2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞、16年『赤へ』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 鉄之助 さん

     これは反則ワザです。昭和の名曲がモチーフになってて”いい話”が書けないわけがない。私にとっては「小指の想い出」が、心にしみる。  この短編集の全編に、通奏低音として流れているのは、「セックスと匂い」だ。夏の腋臭だったり、家にしみついた匂いだったり、腐りかけた魚の匂い。そして、トーストみたいな匂いのスーツや合皮の匂い……。昭和歌謡と、井上荒野の短編に共通するのは、嗅覚と、色気。最近の歌には、これらが欠けているせいか、「10年と、もたない、楽曲ばかりだ!」と思ってしまう。

  • starbro さん

    井上荒野は、新作中心に読んでいる作家です。タイトルはどういう意味かなと思って読み始めたら、懐かしの昭和歌謡の曲名でした。どの曲も知っているので、思わず口遊みそうになりながら読みました。オススメは訳あり男女のラヴアフェアを描いた『古い日記』です。

  • ケンイチミズバ さん

    母が洗濯物を干しながら歌っていた、ちあきなおみが懐かしい。父母とスーパーカブに三人乗りして白バイに止められ、父が説教されている間ガソリンスタンドのラジオから流れてた曲、あたしこれ好きなのよ。お巡りさんもやろと母が言ったのはジョニーへの伝言だったそうだ。父の三回忌の後、実家でそんな話になった。私には実母と継母と義母といたが、三人とも久子、ヒサコ、ひさ子さんだ。思い出と共に記憶に深く突き刺さってる曲もある。この短編は昭和歌謡のタイトルがそのまま付されてるが、曲の詩の世界感と必ずしもリンクしてはおりません。

  • 美登利 さん

    読んでいる間、タイトルになってる歌のサビの部分だけが延々と頭の中で流れ続ける(苦笑) 昭和にヒットした歌謡曲を題材にしたどうしようもない男女を書いた短編集。しかし、タイトルにぴったりとしたお話ではないところがやはり荒野さんなのかと思う。しっとりと、悪くいえばジメジメした雰囲気のあった歌謡曲、平成も30年経つといつのに ちっとも色褪せないところが素晴らしい。ストーリー的にはどれも短編では物足りない感じでした。もっとドロドロでも良かったかもね。

  • chimako さん

    昭和の曲をモチーフにした男と女の短編集。選曲はバラエティに富んでいるが、何となく気だるい世界観は共通しているように感じられる。男と女なんてそうそう上手くはいかず、上手くいったとしても長続きはせず、空洞を抱え、体は満たされず、……だからといって不幸なわけでもなく、心もとない一歩を踏み出す余力はある。ペロリと舌を出すしたたかさも持ち合わせる。山崎ハコの「歌いたいの」だけ歌えないけど、それが1番好きだった。大好きな「時の過ぎゆくままに」は肩すかし。この歌を唄うジュリーは本当に色っぽかったなぁ。

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人物・団体紹介

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井上荒野

1961年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞、2004年『潤一』で第十一回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第一三九回直木賞受賞など、受賞作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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