悪左府の女

伊東潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906607
ISBN 10 : 4163906606
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
追加情報
:
408p;20

内容詳細

冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」と呼ばれる頼長が権力争いの道具として目をつけたのは、下級貴族の娘・春澄栄子だった。曲水の宴、賀茂祭、月見の宴、虫狩り―優雅な行事の裏では、貴族たちが卑劣な罠の仕掛けあいに明け暮れる。平清盛らの勢力に押され、いつしか頼長は破滅へと舵をきる。「勝つために手段は選ばぬ」。伊東潤の新境地!謎とスリルに満ちた平安時代長編。

【著者紹介】
伊東潤 : 1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『国を蹴った男』で「第34回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』で「第4回山田風太郎賞」と「第1回高校生直木賞」を、『峠越え』で「第20回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』で「第2回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を、『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 鉄之助 さん

    前々から気になっていた、箏の秘曲『啄木』。鴨長明が禁を犯して演奏、職を追われて隠棲した結果、『方丈記』を書き残す遠因となった曲だ。これを伊東潤が壮大な歴史ロマン・サスペンスに書き上げてくれた。 「名にし負う醜女」が、実は現代でいえば絶世の美女であったり、美醜の基準は心の持ちようであったり……。政争の具、道具としか扱われない、弱い人間としか思えなかった二人が、結局、一番強かったりと、実に考えさせられること、満載の力作だった。

  • yoshida さん

    平安時代末期。公家から武家へ政治の権限が移る時代。院政から摂関政治の復活を画策する藤原家の内紛を中心に描く。悪左府こと左大臣藤原頼長に見出だされた春澄栄子。栄子は藤原頼長の命を受け宮中に入る。骨肉相食む藤原家の争いは互いに武家を取り込む。結果として武家に力を与えることになり、公家の力は衰える。この時代の歴史は詳しくないので、新鮮な印象を持つ。何より主人公が聖人君子ではなく、人としての弱さを持ち描かれ好感が持てる。ラストで驚愕。平安末期をを藤原家の視点で描いた作品は珍しいと思う。新鮮な驚きを持つ作品だった。

  • starbro さん

    伊東潤は、新作中心に読んでいる作家です。著者は骨太の歴史小説のイメージが強く、平安ラブ・サスペンスの本書は著者の新境地、大変新鮮でした。平安末期の権謀術策飛び交う宮廷で逞しく生きる栄子を思わず応援してしまいました。小麦色の肌を持つスーパー・モデルが平安時代にタイム・スリップしたら、完璧な醜女と言われるんでしょうネ(笑)

  • いつでも母さん さん

    苦手な作品はカタカナに漢字が多いの・・そして平安もの。誰が誰だかなのだが、人物一覧に系図があって読みやすい。なにより伊東潤が巧い!第七章・盛者必衰まで読ませてくれる。そしてのエピローグで思わず「は〜、こう来ましたか!」と唸りましたよ。醜女・栄子というけれど惹きつける何かがあったのだろうし、栄子だけじゃなく、多子も修子も眩しい位に逞しいや!面白く一気に読了でした。

  • のぶ さん

    平安の時代の小説をほとんど読んだことがないので不安だったが、大変分かりやすく書かれていて、すんなり入ることができ、面白い物語だった。藤原忠実の次男、藤原頼長と下級貴族の娘、栄子やその周辺の人物を中心とした話。この時代は血縁が大きな影響を持っていて、朝廷との関係も大切なのがよく分かったが、それも整理されていて良く理解できた。平安の雅もうまく描かれていて、終盤は迫りくる、源氏や平家の武家の台頭に滅亡へ向かう展開を迎える最後も見事で、とてもよく纏まった作品だった。

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伊東潤

1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第一回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(

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