おもちゃ絵芳藤

谷津矢車

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906423
ISBN 10 : 4163906428
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
追加情報
:
320p;19

内容詳細

あたしは絵師だ。死ぬまで絵師だ。死んでも絵師だ。―歌川国芳の弟子の姿を通し、絵師の矜持と執念に迫る傑作。

【著者紹介】
谷津矢車 : 1986年、東京都生まれ。駒澤大学文学部卒。2012年、「蒲生の記」で第十八回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年、『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    国芳の本をいくつか前に読んでいたので、その後の弟子たちの話の続きという感じで楽しめました。この主人公はあまり他の弟子たちに比べては有名ではないのかもしれないのですが、作品は庶民たちの間では残っているほうなのでしょう。あまり有名ではない人物だからこそ他の人々が浮き上がってくるのでしょう。楽しめました。

  • itoko♪ さん

    著者初読み。時代背景や時代の移り変わりも分かりやすく描かれていて、時代小説だけど読みやすかった。人気絵師国芳師匠亡き後、国芳塾を継ぐことになった芳藤。個性や才能に溢れた兄弟子や弟弟子に囲まれ、自らの才能に焦りや劣等感を感じつつも、絵師であること絵師であり続けることを選んだ、その生き様。側から見たら何て不器用でもどかしいことか。もっと楽に自由に生きる道も選べたというのに…と思いながらも、そんな芳藤の生き様が羨ましくもあった。

  • 優希 さん

    幕末から明治にかけての絵師の物語でした。時代に翻弄され絵師たちの様子がよくわかります。芳藤が後ろ向きなので、どんよりした空気感を感じずにはいられません。ただ、最後に幻の版元に励まされたことで、自分の人生を肯定できたのだと思います。ずっと後ろ向きだったのが、最後に幸せを掴めたのが良かったですね。

  • なゆ さん

    歌川国芳という大絵師が亡くなり、弟子たちが残された国芳塾をどうするか相談をはじめるところから話が始まる。幕末から明治と大きく何もかもが変わる中、時代の流れにうまく流されたり抗ったりする浮世絵師たちの姿が興味深かった。そういえば『ヨイ豊』もそうだったな。有名な絵師の話はよく読むが、これは絵師でありながらも地味に玩具絵をコツコツ書き続けた歌川芳藤を中心に、月岡芳年、落合芳幾、河鍋暁斎らが描かれていて、とても面白かった。笑えるほどにクソまじめすぎな芳藤さんの描く丁寧でちまちました玩具絵、私は好きだ。

  • baba さん

    国芳の死から始まる、国芳一門の江戸から明治への時代の変遷と、絵師としてどう生きるのか、それぞれの生き様が伝わる。才能溢れる兄弟弟子の中で自分自身の評価が低い生真面目な気弱な芳藤にハラハラするが、「名が消えても絵は残る」と最後は自分らしい生き方を貫く姿が良かった。暁斎の弟子として小林清親が登場するが杉本章子氏「東京新大橋雨中図」の好人物で最後の浮世絵師、明治の広重と評された人物像と違うのでちょっとビックリ。

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人物・団体紹介

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谷津矢車

1986年東京都生れ。駒澤大学文学部歴史学科考古学専攻卒。2012年「蒲生の記」で第18回歴史群像大賞優秀賞受賞。13年『洛中洛外画狂伝 狩野永徳』でデビュー。2作目の『蔦屋』が「この時代小説がすごい!2015年版」にて第7位。『おもちゃ絵芳藤』が第7回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞(本データはこの

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