出会いなおし

森絵都

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163906201
ISBN 10 : 4163906207
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
追加情報
:
240p;20

内容詳細

出会い、別れ、再会し、また別れ――。人は会うたびに知らない顔を見せ、立体的になる。人生の大切な場面が詰まった六つの物語。

 

【著者紹介】
森絵都 : 1968年東京都生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で第2回椋鳩十児童文学賞を受賞。95年『宇宙のみなしご』で第33回野間児童文芸新人賞と第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を、98年『つきのふね』で第36回野間児童文芸賞を、99年『カラフル』で第46回産経児童出版文化賞を、2003年『DIVE!!』で第52回小学館児童出版文化賞を受賞するなど、児童文学の世界で高く評価されたのち、06年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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森絵都さんの短編集。どの一編も残さず、全...

投稿日:2021/04/18 (日)

森絵都さんの短編集。どの一編も残さず、全部良かったです。心にじん、ときたり、ぐさっ、ときたり。森絵都さんの作品は初期の頃から好きで読んでいますが、『みかづき』やこの『出会いなおし』はさらに好きです。冷静に今を捉えることが大事だと感じました。

はれ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    森絵都は、新作中心に読んでいる作家です。昨年読んだ傑作『みかづき』とは、テイストが異なりますが、佳作揃いの短編集でした。オススメは表題作の『出会いなおし』とカブ料理満載の『カブとセロリの塩昆布サラダ』です。

  • ウッディ さん

    再会ではなく、出会いなおし‥かつて仕事を共にし、プロのイラストレーターとしての自信を与えてくれた編集者との再会を描いた表題作を含む短編集。主婦の矜持が、デパートの惣菜店の店長の心を動かす「カブとセロリの塩昆布サラダ」、同窓会で小学生の頃の辛い思い出と向き合う「むすびめ」が、いずれも心地良いラストで、面白かった。ストーリー自体よりも森絵都さんの優しく、丁寧な文章と心の機微の描き方を楽しめた一冊でした。長編も面白いけど、春の気配のする休日に読むのにピッタリな物語を集めた短編集でした。

  • zero1 さん

    地味なようでいて、技が光る。6つの短編で構成された一冊なのだが、作者が描きたいものがここにある。表題作は別れが終わりを意味しないことを示している。「カブとセロリの塩昆布サラダ」に人間描写できるのは流石。共感する読者が多そう。「ママ」はムーミンを絡めた追憶。「むすびめ」は重松が描きそうなテーマ。30人31脚の苦い思い出を払拭できるか?「テールライト」は311を連想するパラレルワールド。「青空」は交通事故での【走馬燈】。森は児童文学だけでない、純文学の世界でも非凡な才能を見せた。読んで損のない作品たち。

  • 風眠 さん

    人生の局面ごとに必ず出会う、男女の関係とはまた違う同志のような人。カブか大根か問題で、主婦の意地をかけた店員との攻防戦。本当に必要としている人の前にだけ現れる、哀しみを受け止めてくれるママ。足首を紐で結び30人31脚に挑戦した小学生の頃と、一人で歩いている大人になったそれぞれの今。求めても、一緒には生きてはゆけぬ魂と魂の輪廻転生。高速道路で事故に遭う数秒間の、父親の心の動き。カラリとした文章の中に漂う、切なさの匙加減。緊張と笑いの絶妙なバランス。そして短篇とは思えないスケールの大きさ。まさに珠玉の6篇。

  • 菅原孝標女@ナイスありがとうございます さん

    人生の大切なものが詰まった六つの物語。 個人的には『出会いなおし』『カブとセロリの塩昆布サラダ』『むすびめ』が好きだった。 「人は会うたびに知らない顔を見せ、立体的になる」なんて的を射た言葉だろう。だからこそ表題作がかなり良かったように思う。

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