ジェネビーブ・ボン・ペッツィンガー

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最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く

ジェネビーブ・ボン・ペッツィンガー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163905594
ISBN 10 : 4163905596
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
304p;20

内容詳細

私たちはいつ言語を獲得し、文字を使い始めたのか?4万年前の氷河期に残された壁画の数々。そこには牛や馬の絵とともに不思議な記号が残されていた。ヨーロッパ全体368箇所の洞窟に残された記号を世界で初めてデータベース化。すると記号はわずか32個に収斂された。2400キロも離れた二つの洞窟に残された記号が一致するのはなぜか?あるいは急峻なピレネー山脈を挟んで、一致した特異な屋舎記号。自ら52箇所の洞窟に潜って記号を採取したカナダ人女性科学者がその謎に挑む。

目次 : 太古の人類が残した記号/ 何のために印をつけたのか?/ 人類のはるか以前に道具を使った者たち/ 死者をいたむ気持ちの芽生え/ 言葉はいつ生まれたのか?/ 音楽の始まり/ 半人半獣像とヴィーナス像/ 農耕以前に布を織っていた/ 洞窟壁画をいかに描いたか?/ 欧州大陸に到達以前から描いていた/ 唯一の人物画/ 遠く離れた洞窟に残される共通の記号/ それは文字なのか?/ 一万六千年前の女性の首飾りに残された記号群/ 壁画は野外にも残されていた/ 最古の地図か?/ トランス状態で見える図形なのか?/ データベースを世界の遺跡に広げる

【著者紹介】
ジェネビーブ・ボン・ペッツィンガー : 古人類学者。カナダ・ビクトリア大学人類学博士課程在学中の研究者。これまで、顧みられていなかった氷河期の洞窟に残された記号に注目し、カメラマンの夫とともにもぐって採取。欧州の368カ所の洞窟を調べ上げ、5000以上の記号を収集し、世界で初めて氷河期における幾何学記号のデータベースを作りあげた。ナショナル・ジオグラフィックの『2016年・新世代の探求者』(Emerging Explorer)に選出。「ナショナル・ジオグラフィック」誌や「ニュー・サイエンティスト」誌をはじめとするメディアからも注目を集めている

櫻井祐子 : 翻訳家。京都大学経済学部経済学科卒。大手都市銀行在籍中の96年、オックスフォード大学で経営学の修士号を取得。98年よりフリーの翻訳者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ころこ さん

    普通の人類学、考古学の本です。地道に収集、データベース化しており、単純な解釈を避けていることがむしろ信頼できると思って読めました。64ページの後にカラー写真がまとめて付されていますが、まず文字だともいえないし、動物の絵以外の大半は絵だともいえないような「マーク」の跡にみえます。著者の定義によると、近代人が認識する文字と絵の区別さえ無いので、本書から何か意義ある考察を導き出すのは困難ではないかと思います。

  • Homo Rudolfensis さん

    ☆3.8 ヨーロッパ中の洞窟に残る幾何学記号を調べて回ったところ、ほとんど共通の記号が用いられており、おそらく出アフリカ以前に開発されていたとのこと。ネアンデルタール人も同様の記号を用いていた?ことから、記号の発明者は両者の祖先であるホモ・ハイデルベルゲンシスにまで遡る可能性も。今後、アジアやオーストラリア等他大陸の原始記号とも比較することでホモ属の歴史がどんどん書き換えられていきそうで、とてもワクワクします。

  • tom さん

    3万年〜2万年以前、人間は洞窟の中の岩に絵や記号を書いていた。絵は注目されたけれど、記号は無視された。これに気づいた著者は、記号の研究を始める。分かったのは、記号は32種類あること。長い期間、いろいろな地域にまたがる記号がたったの32種類。どうしてなのという謎、そうして記号の意味は・・という探求の書。面白いのは、かつて性開放が流行の時代、記号を男印、女印に分類することが流行った。丸みを帯びた記号は女性の象徴、角張った記号は男を示すという説。バカだと思うけれど、これが最先端だった。発想の陳腐さに大笑い。

  • チェアー さん

    とにかく難しいことが難しいままに書かれていて、読み終えるのに努力が必要だった。結局頭に残ったのは、32に集約される記号は、なんらかのコミュニケーションツールとして描かれていたということ。文字の定義を最初に明らかにするなど、もっと分かりやすく構成してあれば理解が進むと思う。原文の難しさ以外に、こなれない翻訳の問題もあり。

  • 秋良 さん

    【謎】氷河期の洞窟壁画を研究してたら絵以外の研究している人がいないことに気がついて、ヨーロッパ中の洞窟を探索して記号のデータベースを作ることにしてみた結果、とかまとめサイトならタイトルつきそう。アフリカからヨーロッパへ広がっていった現人類は、今考えられてるよりも早期から記号によるコミュニケーションをとっていたのではないかと仮説を立てる。ただしこの時代の記号の意味を定めることは難しく、著者は何度も慎重に確証はないと強調する。「謎を解く」という断言口調のせいで逆に信頼性が低い印象になってしまうタイトルが残念。

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