偽りの帝国 緊急報告・フォルクスワーゲン排ガス不正の闇

熊谷徹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163904832
ISBN 10 : 4163904832
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
熊谷徹 ,  
追加情報
:
20

内容詳細

販売台数世界一に手をかけた瞬間、発覚した未曾有のスキャンダル。違法ソフトウェアは誰がなぜ使ったのか?辞任したCEOはどうかかわったのか?発覚から1年、在独25年のジャーナリストが現地徹底取材で数々の謎に迫る。

目次 : 第1章 VW排ガス不正の衝撃(吹き飛んだ平和な週末/ 逃げ隠れはできない ほか)/ 第2章 帝国の内なる不安(影の最高権力者/ ポルシェ・ピエヒ家の絶大な影響力 ほか)/ 第3章 不正はいかにして行われたか(訴訟抗弁書が明らかにする不正の実態/ 米国市場攻略の大号令 ほか)/ 第4章 襲いかかる巨額の経済負担(米国でマンモス訴訟開始/ 訴訟ジャングルで虎の尾を踏んだ ほか)/ 第5章 不正は氷山の一角(すべての企業が抱えるジレンマ/ 規則違反が法律違反にエスカレート ほか)

【著者紹介】
熊谷徹 : 1959年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、NHKに入局。ワシントン支局勤務中に、ベルリンの壁崩壊、米ソ首脳会談などを取材。90年からはフリージャーナリストとしてドイツ・ミュンヘン市に在住。過去との対決、統一後のドイツの変化、欧州の政治・経済統合、安全保障問題、エネルギー・環境問題を中心に取材、執筆を続けている。『ドイツは過去とどう向き合ってきたか』(高文研)で2007年度平和・協同ジャーナリズム奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • naolog さん

    図書館にて。本書でも触れられている通り、日本の自動車業界でも不正が相次いで発覚している…。パワハラ的体質で、NOと言えない環境。。何故昨今“カーボンニュートラル”をお題目に欧州でEVが急速に進んでいるのか、そのきっかけはきっとディーゼルエンジンの技術的な壁(というよりは価格競争力を含めた経営戦略)なのだろう。良くも悪くも世間は忘れてしまうので、はてさて。

  • Lila Eule さん

    真相がよくわかった。三菱自動車と似たような、組織に属する人間達の保身の病根が、権威主義の経営者により発病していく構図で、企業が腐る典型だ。エンジニアとして一流の人々が目標を与えられて、上意下達の服従に保身しながら、目標に邁進して、見せかけの実現を遂げていったらしい。油を注いだ背後にドイツ人の米国を見下す本音があったり、企業体質が、創家、ヒトラー、占領英軍の影響によるものだったりとは驚き。それにしても今年、宿願の世界一をとるとは皮肉なものだ。

  • tanauu さん

    フォルクスワーゲン社の排ガス不正事件について、ひととおりわかる。あとがきのドイツの産業構造の説明が興味深かった。

  • Ted さん

    '16年8月刊。△この排ガス不正問題が起きた根本には、ドイツ人のアメリカ人に対する侮蔑意識があったというが、どのような点を、どのような理由から侮っているのかが書かれていなかったので、そこのところをもっと知りたいと思った。検査の時だけ排ガスを抑制し、それ以外の時にはリミッターが自動的に外れるようなプログラムを設計しようとする発想自体が既に想像を絶している。こういう悪知恵を思いつくことにかけてはドイツ人の右に出る者はいないかもしれない。

  • Humbaba さん

    成果をあげるために周囲の人間を振り回す。それはある程度までは組織のリーダにとって必要な能力ではある。しかし、程度問題であってやりすぎれば毒になる。リーダの目指すものをクリアすることが至上命題となってしまい、そのために守らねばならないルールを逸脱する。それにより一時的には成功しても、発覚した時に大きなダメージを負ってしまう。

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