レッドチーム思考 組織の中に「最後の反対者」を飼う

ミカ・ゼンコ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163904771
ISBN 10 : 4163904778
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
関美和 ,  
追加情報
:
384p;20

内容詳細

なぜ、あなたの会社のトップは驚くべきほど、組織の危機に気がつかないのか?自分の信念を裏付ける事実にばかり目がいくトップの「追認バイアス」、そのトップの意向にそうことが自分の昇進になると考える「組織バイアス」、それが東芝やシャープのような大破局を招くのだ。そうした組織の間違いを正すためにアメリカの軍で生まれた概念。トップの判断は誤っている。そこから「レッドチーム」は考える。アメリカの謀報機関と軍で生まれた究極の組織運営術を学ぶ。

目次 : はじめに 組織には「悪魔の代弁者」が必要だ/ 第1章 組織の硬直化を打ち破る六つのルール/ 第2章 軍がレッドチームを制度化した/ 第3章 前提条件を逆転させる/ 第4章 もし自分がテロリストだったらどう考えるか?/ 第5章 会社の中にレッドチームを持つ/ 第6章 レッドチームの誤った使い方

【著者紹介】
ミカ・ゼンコ : アメリカの超党派組織、外交問題評議会(CFR)シニア・フェロー。過去にはハーバードケネディスクールや、米国議会図書館の議会調査局等に勤務。専門は国際安全保障と軍事戦略。2000年代以降、アフガニスタン・イラクでの反省を踏まえ、アメリカの軍や謀報機関において、組織の多数派や上層部に対してあえて反対意見を述べる「悪魔の代弁者」の役割を担うレッドチームの手法が体系化され、それが民間企業にも広まっていることに注目。CIA長官から企業幹部、さらにはスーパーハッカーまで、200人以上のレッドチーム実践者へのインタビューを通して、さまざまな分野での実例を収集した

関美和 : 翻訳家。杏林大学外国語学部准教授。慶應義塾大学文学部・法学部卒業。電通、スミス・バーニー勤務の後、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • チェアー さん

    レッドチームと言うとおどろおどろしいが、政策を決める前に別角度からその政策を見直してみる、ということ。政策を提案した人間には無理だから、別チームを立ち上げる。しかし、その構成員はかなり高い資質が必要。「変わり者」であり、組織での出世はあまり期待できないが、さりとて組織への理解も持っている人。単なる最後の反対者では足りないということか。そのレッドチームの提言を受け入れる側の度量の広さも必要。これまでの日本企業の不祥事を見ていると、そんな度量を持った企業なんてほんの一握りだと思う。

  • kanaoka 56 さん

    外から見ると明らかに間違っていると分かるのだが、組織の理論で止めることができない事は多い。無責任な発言をするな!部外者が口を突っ込むな!といわれるのが関の山。火傷をして学ばせるしかないと諦める事も多い。 しかしながら組織にレッドチームの概念を組み入れる事で、これを止める事が可能となる。 だがレッドチームは、あくまで組織の傍流、異端であり、学習により積上げた組織のベストプラクティスを疑い、組織の暴走や偏向に歯止めをかける。そして自らがプランニングや意思決定に関わる事は厳禁である。

  • tkokon さん

    【うむ】○レッドチームの核となる3つのテクニックは、シミュレーション・欠陥テスト・代替分析の3つ。○こうした「レッドチーム」が必要なのは、組織力学によって意思決定にバイアスがかかったり、組織の運営方針に意見をしたり異を唱えることが出来ないから。○しかし、レッドチームも必要な権限・能力が必要であり、素人のレッドチームや組織の機微がわからず単なる批評家となるレッドチームなら「ない方がよい」●外部情報へのネットワークがあり、知的思考能力があり、組織の力学からは距離を置ける。なかなか要件が厳しい。(Kindle)

  • kiki さん

    レッドチーム思考とは、組織の間違いを正すためにアメリカの諜報機関と軍で生まれた組織運営術。自分の判断を肯定する追認バイアス、組織の文化に縛られる組織バイアスが働くため、反対意見を述べられるほどの能力がある人に地位を与え、組織に間違えがあれば正すというもの。ネットハッカーを雇い、欠陥を指摘させる行為もレッドチーム思考のひとつ。ハッキングでは、誰が管理者かSNSなどの情報から解析し、特定する。日本の場合は空気(組織・環境)に支配されがちな人種なので必要なものかもしれない。

  • Hiroo Shimoda さん

    軍での事例が多くビジネスでの意思決定に役立てた事例は限定的。「組織の多数派、上層部にあえて反対する分析を行う」ことは非常に意味がありそうだが、広まらないのはやはり耳触りのいい、ストーリーに合う情報だけ拾って取り上げる組織が多いということか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ミカ・ゼンコ

アメリカの超党派組織、外交問題評議会(CFR)シニア・フェロー。過去にはハーバードケネディスクールや、米国議会図書館の議会調査局等に勤務。専門は国際安全保障と軍事戦略。2000年代以降、アフガニスタン・イラクでの反省を踏まえ、アメリカの軍や謀報機関において、組織の多数派や上層部に対してあえて反対意見

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品