科学の発見

S.ワインバーグ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163904573
ISBN 10 : 4163904573
フォーマット
出版社
発行年月
2016年05月
日本
追加情報
:
432p;20

内容詳細

ギリシャの「科学」はポエムにすぎない。物理こそ科学のさきがけであり、科学の中の科学である。化学、生物などは二等の科学だ。数学は科学ではない―。1979年のノーベル物理学賞を受賞した著者が、テキサス大学の教養課程の学部生にむけて行っていた講義のノートをもとに綴られた本書は、欧米で科学者、歴史学者、哲学者をも巻きこんだ大論争の書となった。「美しくあれかし」というイデアから論理を打ち立てたギリシャの時代の哲学がいかに科学ではないか。アリストテレスやプラトンは、今日の基準からすればいかに誤っていたか。容赦なく現代の科学者の目で記述することで、「観察」「実験」「実証」をもとにした「科学」が成立するまでの歴史が姿を現す。

目次 : 第1部 古代ギリシャの物理学(まず美しいことが優先された/ なぜ数学だったのか?/ アリストテレスは愚か者か?/ 万物理論からの撤退/ キリスト教のせいだったのか?)/ 第2部 古代ギリシャの天文学(実用が天文学を生んだ/ 太陽、月、地球の計測/ 惑星という大問題)/ 第3部 中世(アラブ世界がギリシャを継承する/ 暗黒の西洋に差し込み始めた光)/ 第4部 科学革命(ついに太陽系が解明される/ 科学には実験が必要だ/ 最も過大評価された偉人たち/ 革命者ニュートン/ エピローグ:大いなる統一をめざして)

【著者紹介】
スティーヴン・ワインバーグ : 1933年、アメリカ生まれ。理論物理学者。カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などを経て、現在はテキサス大学オースティン校の物理学・天文学教授。量子論の統一理論への第一歩となる、「電磁力」と「弱い力」を統合する「ワインバーグ=サラム理論」を1967年に発表し、79年にノーベル物理学賞を受賞する。専門にとどまらない深い教養を備え、一般向けにも多数の著作を発表する、現代で最も尊敬される科学者のひとり

大栗博司 : 理論物理学者。カリフォルニア工科大学教授、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員。素粒子論を専門とする

赤根洋子 : 翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 徒花 さん

    古代ギリシャから基本的にはニュートンまでの科学史を振り返りつつ、人類がどのようにして科学(世界を説明する学問)を作り上げてきたかを解説する一冊。現代の視点から古代・中世の偉人たちを痛烈に批判するという意味ではなかなか不遜だが、それは著者のスタンスが理屈だけでは満足しない「観察・実験」を重視するものだからだろう。こういう科学専門書のなかでは読みやすいほうではあると思うが、それでもかなり重厚で硬派な本なので、読み切るのはなかなかしんどい。

  • えも さん

    あの物理学者ワインバーグの書いた科学史だから、やっぱり何だか偏ってます(笑)。まず「現在の基準で過去を裁く」という歴史学の禁じ手を使って、アリストテレスからデカルトからばっさばっさと斬りまくってる。ただし、その基準は理論や主張が間違っているからではなく、自らの理論を観測・実験で検証して発展させていくという、まさに「科学の方法」に則っていないという一点で批判してる。だから表題も、個々の科学法則の発見の歴史ではなく、あくまでも「科学(の方法)の発見」という意味なんですね◆やっぱ偏ってて面白いわ。

  • MAEDA Toshiyuki まちかど読書会 さん

    ルネッサンス後、数学で科学を記述するようになり、万人が科学を検証・発展できるようになった事が科学革命に繋がったと理解しました(^^♪

  • R さん

    古代哲学から始まり、現代に続く科学にまつわる歴史を紐解いた本でした。凄い面白かったけど、大変難しかった。現在の科学知識から見て、当時の判断を裁定するといった内容だけども、その非凡さと失敗を丁寧に論述しているところが面白い一冊でした。科学の歴史において、哲学や神学という分野と隣接していたことが発展や、妨げとなっていたという話は興味深いし、偉人たちの凄みと、それでも失敗や、間違いがあったという事実指摘は物凄くためになりました。物理学、天文学に造詣が深いとより楽しめただろうなぁ。

  • わたなべよしお さん

    良い本でした。ここで書かれている科学理論の詳細は、よく分かっていない。しかし、歴史を記述する軸、つまり現代科学の基準でみるという視点が明確なので、論旨は理解できた。望遠鏡で観測しただけじゃん、なんて思っていたガリレオがなぜ科学上の偉人なのか初めて分かった。勿論、ニュートンも。

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