基本情報
ISBN 10 : 4163904573
内容詳細
ギリシャの「科学」はポエムにすぎない。物理こそ科学のさきがけであり、科学の中の科学である。化学、生物などは二等の科学だ。数学は科学ではない―。1979年のノーベル物理学賞を受賞した著者が、テキサス大学の教養課程の学部生にむけて行っていた講義のノートをもとに綴られた本書は、欧米で科学者、歴史学者、哲学者をも巻きこんだ大論争の書となった。「美しくあれかし」というイデアから論理を打ち立てたギリシャの時代の哲学がいかに科学ではないか。アリストテレスやプラトンは、今日の基準からすればいかに誤っていたか。容赦なく現代の科学者の目で記述することで、「観察」「実験」「実証」をもとにした「科学」が成立するまでの歴史が姿を現す。
目次 : 第1部 古代ギリシャの物理学(まず美しいことが優先された/ なぜ数学だったのか?/ アリストテレスは愚か者か?/ 万物理論からの撤退/ キリスト教のせいだったのか?)/ 第2部 古代ギリシャの天文学(実用が天文学を生んだ/ 太陽、月、地球の計測/ 惑星という大問題)/ 第3部 中世(アラブ世界がギリシャを継承する/ 暗黒の西洋に差し込み始めた光)/ 第4部 科学革命(ついに太陽系が解明される/ 科学には実験が必要だ/ 最も過大評価された偉人たち/ 革命者ニュートン/ エピローグ:大いなる統一をめざして)
【著者紹介】
スティーヴン・ワインバーグ : 1933年、アメリカ生まれ。理論物理学者。カリフォルニア大学バークレー校、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学などを経て、現在はテキサス大学オースティン校の物理学・天文学教授。量子論の統一理論への第一歩となる、「電磁力」と「弱い力」を統合する「ワインバーグ=サラム理論」を1967年に発表し、79年にノーベル物理学賞を受賞する。専門にとどまらない深い教養を備え、一般向けにも多数の著作を発表する、現代で最も尊敬される科学者のひとり
大栗博司 : 理論物理学者。カリフォルニア工科大学教授、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構主任研究員。素粒子論を専門とする
赤根洋子 : 翻訳家。早稲田大学大学院修士課程修了(ドイツ文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
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徒花 さん
読了日:2017/02/19
えも さん
読了日:2016/09/04
MAEDA Toshiyuki まちかど読書会 さん
読了日:2019/08/15
R さん
読了日:2016/08/30
わたなべよしお さん
読了日:2016/07/24
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