フランダースの帽子

長野まゆみ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163904078
ISBN 10 : 4163904077
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
202p;20

内容詳細

ポンペイの遺跡、猫めいた老婦人、白い紙の舟。不在の人物の輪郭、消えゆく記憶の彼方から、おぼろげに浮かび上がる六つの物語。

【著者紹介】
長野まゆみ : 東京生まれ。1988年『少年アリス』で文藝賞受賞。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青蓮 さん

    6編からなる短編集。何処までが虚構で何処からが真実なのか、読み手を煙に巻く作風は「兄と弟、あるいは書物と燃える石」に連なるものだけれど、本作品の方がまだ解りやすい部分もあり、幾分か親切。以前は少年をテーマにした作品が多かったけれど、近年は幅広い年齢層を主人公に据えて描かれており、長野まゆみの新境地だろう。昔の作品には愛着もあるけれど、今の作品もなかなか愛おしい。お気に入りは「シャンゼリゼで」。こんな雑貨店や読書会があれば行ってみたいと思ったのは私だけでは無い筈。長野まゆみさんはこれからも目が離せない作家だ

  • 優希 さん

    独特な世界観の短編集でした。謎が秘められている雰囲気から、最後は実はこうだったという展開に引き込まれます。ミステリアスで、「彼」が私だったり、「私」が男だったりと不思議さの漂う物語ばかりでした。美しい描写に最後のどんでん返し。初期の少年たちの幻想的な雰囲気の味は残しつつも、非現実から現実に戻るスイッチがあるような気がして、最近の長野ワールドに変化を感じずには入られません。それでもやはり、長野まゆみだと思わせるキーワードはふんだんに用いられ、好きな世界です。

  • 雷華 さん

    箪笥のなかやとなりの姉妹からはかなり遠くになりました。日常と非日常の狭間の謎ではあるもののそこに幻想的要素は薄くなり、トリックありの人間の生々しい欲や願望が色濃い話が多いです。そして、一周では理解しきれない話しも……。これはこれで好きですが、長野先生特有の幻想的なものが好きな身としては結構寂しいです。よく似た姉妹とパロディー絵の行方と自身の出生の不思議を書いた表題作が一番好きです。

  • 橘 さん

    面白かったです。不思議な世界観で、読み進めていて最後にガラリと変わるのが好き。真相に毎回びっくりするのですが、翻弄されても心地よいです。初期の長野さんとは違いますが、こんな長野さんも好きです。「ポンペイのとなり」と「フランダースの帽子」が特に好みの世界でした。

  • Heart さん

    グランマ・モーゼスという画家の“プロポーズ”という作品が表紙で素敵。(*´ー`*)とても不思議な世界観の6編の短編*結末を理解するまでに少し時間がかかり、考えすぎて頭が痛くなった作品もありましたが(^_^;)最後まで楽しめました。(’-’*)♪『カイロ待ち』『ノヴァスコシアの雲』印象的でした*

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長野まゆみ

東京生れ。1988年『少年アリス』で文藝賞受賞。2015年『冥途あり』で泉鏡花文学賞、野間文芸賞受賞

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    第68回野間文芸賞は『冥途あり』が受賞

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