フランシス ジェンセン

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10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか

フランシス ジェンセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163903828
ISBN 10 : 4163903828
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
336p;20

内容詳細

これまでは甘えてきて天使のようだった子どもが、豹変する思春期。
暴言を吐き、タバコや酒に手を出し、信じられないような衝動的なことをしてケガをしたりする。

子どもに「ウザい」「死ね」と言われて、自分の子育てや人生は何だったのかと途方にくれ、何が間違っていたのか、と自分を責める。そんな苦しい思いをしている方も多いだろう。
それは育児が間違っていたからではなく、子どもの脳が成長するなかでの必然だとしたら?

実は、脳研究では乳幼児と高齢者ばかりが取り上げられ、10代はあまり研究されてこなかった。小学校に入るころには脳は完成する、と科学者も思いこんでいた。
しかしこの10年、10代の脳の研究が大きく進み、その時期にはまだ脳はまったくできあがっていないとわかってきた。それが、思春期特有の数々の問題の大きな原因だったのだ。

だが、このことは一般にはまだほとんど知られていない。
著者ジェンセン博士は、小児科医・脳科学者であり、自身もシングルマザーとしてふたりの男児を育て、思春期を乗り越えてきた。
科学者と親の両方の立場から、10代の脳の新たな知識を伝え、それに基づいて思春期の育児に悩む親にアドバイスするために書かれたのが、本書だ。

・脳は30歳ころまで完成しない
・10代は脳が新しいことを覚える学習能力の黄金期
・しかし感情を司る部分や、リスクを推し量り行動をコントロールする部分は未成熟
・フル回転する脳を制御しきれないために、キレやすい、中毒になりやすい、がまんがきかない、といった特有の問題が起きる

こうしたことを知った上で、具体的にどう子どもに接したらいいのかを、ジェンセン博士が真摯にアドバイスする。ひとりでも多くの悩める親に、ぜひ手に取ってほしい。

日本版では、専門機関へ行くべき問題行動と、親が対処できる行動について、40年以上にわたり、毎年数千人の子どもを診てきた元慶應大学病院小児科の児童精神科医、渡辺久子先生が解説を特別寄稿する。


【著者紹介】
フランシス ジェンセン : 博士。ペンシルベニア大学メディカルスクール教授、神経学科長。脳の発達の研究が専門で、ハーバード・メディカルスクールの神経学教授を務め、ボストン小児病院などで小児科医として多くの子どもを診察。自らもシングルマザーとしてアンドリューとウィルというふたりの男児を育て、嵐のような10代を経験した。多くの講演会を開き、TEDMEDトーク(世界的講演会TEDの健康・医療版)などにも登場している

渡辺久子 : 児童精神科医。1948年、東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。同大学小児科助手、精神科助手、横浜市民病院神経科医長を経て、ロンドンに留学し、精神分析と乳幼児精神医学を学ぶ。1993年から2014年まで、慶應義塾大学医学部小児科常勤講師、外来医長。現在は渡邊醫院副院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • たまきら さん

    息子二人を育てる脳科学者の本。久々に時間をかけて読んだ。正味三週間。最近の娘のおこしやすい言動などと比較し、データを分析するのが楽しかった。章ごとに親へのアドバイスがまとめてあるのもありがたいデザイン。特に心に刻んだのが、赤ちゃんの脳や老人の脳(認知症)の研究に比べ、十代の脳の研究はまだまだ始まったばかりだという事実。つまり、研究者たちでさえ手探り状態なのだ。とはいえ柔軟で可能性に満ちている十代の脳を彼ら自身の脅威から救うのが親の役目であるところは不変なのね…。

  • HMax さん

    購入します。もうすぐ10代の子供がいる親としては、いつも手元に置いておきたい本です。最初の一言「この子はいったい何を考えているの?」で、すっかりハマってしまいました。親として理解出来ないことが最新の研究成果・データで説明され、少しは感情的にならずに対処出来るような気がします。 今でさえ、「何でこんなことするの?」「あほとちゃうか」「何にも考えてないんちゃうか、この子は」と毎日思いますが、10代でさえ、脳が未熟なのに、子供にそこまで要求することは無理なんですね。これからはもっと優しくします。「

  • カッパ さん

    10代の反抗期や思春期の問題は子供にかかわるすべての人の悩みだと思う。その原因は脳がまだ発達しているところだからというのは知らなかったのでびっくりした。でも、たしかに体は大人になっていたとしても見えないところは成長過程なのだ。だから、特徴を知り対策をたてることで10代をすこやかに過ごしてもらえるのだと思う。マルチタスクが苦手なのでながら学習はしない。わかりやすく何度も繰り返して伝えていく。睡眠時間はもっととったほうがよい。飲酒や大麻やネットとの付き合い方もアプローチしていくことが望まれる。

  • ふぇるけん さん

    思春期というのは発達上不安定な時期というだけでなく、脳の機能、配線、容量などがおとなと全く異なるという事実に驚いた。この時期は脳の中では幼少時に作られて不要になったニューロンの整理をする「刈り込み」が行われると同時に、性ホルモンが活発に働き出す。脳の成長が身体の成長に追いついていないため、感情の起伏が激しくなり、理性の抑制がきかなくなる。こういった事実を認識しておくだけでも思春期の子どもを持つ親にとって非常に有用な一冊だと思う。あとは、子どもとこの点について語り合えればなお良いのだけど・・・

  • 速読おやじ さん

    大人びたように見えて高校生や大学生位の年齢では、脳は未完成であると。前頭葉(脳の取締役みたいな機能)と他の部分が上手く繋がっていないので、時折不合理な行動を取ってしまう。ホルモンのせいではなく、脳みそなのであった。そうと分かれば、もう少し対処の方法もあったろうに。わが娘と息子は20歳前後。まだ遅くはない。薬物中毒とネット中毒は似ているとの記載には、少しゾッとする。ずーっとスマホを弄っているが何をしているのか、、親は把握すべきだという。さて、わたしの脳はどうなってるのか、それも気になる(笑

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フランシス ジェンセン

ペンシルベニア大学メディカルスクール教授、神経学科長。脳の発達の研究が専門で、ハーバード・メディカル・スクールの神経学科教授を務め、ボストン小児病院などで小児科医としても活躍。自らもシングルマザーとして2人の男児を育てる。10代の脳についての研究成果を一般に広め、10代の成長を手助けするために本書を

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