「反知性主義」に陥らないための必読書70冊

文藝春秋編集部

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163903538
ISBN 10 : 4163903534
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
217p;19

内容詳細

「反知性主義」という言葉は、もともとアメリカ史において、権威主義的な知識偏重への抵抗を標榜して使われた言葉だが、ひるがえって現代日本では、インターネットばかりではなく、マスメディアや政治家に至るまで、論敵(あるいは外国)を脊髄反射的に切り捨てるようなヒステリックな言説や人を指し、批判するキーワードとなっている。


内外を席巻する不毛な対立を乗り越えるために必要な、真の教養とは何か。戦後七十年の今、冷静に日本と日本人を省察するために必読と思われる書を、現代日本を代表する叡智が世に問いかける。


安藤礼二;宇野常寛;石井洋二郎;内田樹;片山杜秀;萱野稔人;呉座勇一;小林康夫;齋藤孝;白井聡;巽孝之;成毛眞;原武史;開沼博;福嶋亮大;船曳建夫;辺見庸;三浦瑠麗;山内昌之;若松英輔;池内恵;石川九楊;上野千鶴子;大澤真幸;岡ア乾二郎;金子勝;苅部直;呉智英;斎藤環;佐々木敦;関川夏央;橘玲;中条省平;野崎歓;浜崎洋介;半藤一利;福岡伸一;松本卓也;御厨貴;都甲幸治;森本あんり;山折哲雄;四方田犬彦;渡部直己;天沢退二郎;荒井献;石原千秋;片瀬久美子;加藤典洋;加藤尚武;熊野純彦;小林敏明;澤田直;島田裕巳;島田雅彦;鈴木道彦;須田桃子;土屋賢二;中島義道;仲正昌樹;橋爪大三郎;安田浩一;矢野久美子;芳川泰久


担当編集者より
ネトウヨ、ヘイト、強行採決や似非科学…巷に溢れる憎しみと恐怖を乗り越えるために、今必要な「知性」とは何か。現代日本を代表する叡智が再び世に問いかける、必読のブックガイド。昔読んでピンとこなかった名著も反「反知性主義」という視点で読み返してみると、目からウロコが落ちるような新しい発見と驚きがあります。そんな「再読」の手引きとしても、ぜひ手に取って頂きたい本です。

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    書家石川九楊氏:『日本国憲法』で『六法全書』有斐閣ほか所収(24頁〜)。近代社会の市民の拠って立つ基本の書。読解の楽しみは小六法か。石川氏は国会開会時と閣議前には全員起立して必ず憲法前文を斉唱することを提起する(26頁)。そうなら安倍晋三の違憲のオンパレードはあり得なくなる。上野千鶴子名誉教授:『戦後思想の名著50』平凡社を推薦。鶴見俊輔さんに小熊英二さんと上野氏がインタビューして『戦争が遺したもの』新曜社、2004年 がある(32頁)。他の類書も紹介あり。

  • シュラフ さん

    反知性主義という言葉の定義とともに、それに陥らないための一冊を各界論客が挙げるという、知的好奇心に満ちた本である。わたしであれば『動物農場』(ジョージ・オーウェル)を挙げたい。反知性主義者とは、目的のために手段を選ばない者・扇動する者・無知な者、これがわたしの定義である。『動物農場』に出てくるのは、これらがすべて比喩された動物たちである。現代日本においてはテレビ・新聞・雑誌のマスコミが反知性主義者であろう。最近の新潮45のLGBT騒動には唖然とする。もっと冷静にLGBT問題について議論すべきでなかったか。

  • ふぇるけん さん

    さまざまな選者が反知性主義にならないための一冊を紹介。反知性主義の定義をしていないので、いろんな角度の本があって面白い。でも、これ全部読むのはたいへんそうだなぁ〜古典も多いし。この本のラインナップを見て、ちょっとひるんでしまった自分の知的体力のなさを感じた。アリストテレスの「ニコマコス倫理学」など少しずつでも古典を読んで先人の思想に触れていきたいものだ。

  • おおにし さん

    反知性主義とは何かを定義していないので、70名の評者がそれぞれに反知性主義というものを想定して対抗の1冊を紹介している。だから選んだ本も理由もバラエティがあってなかなか面白いが、宮沢賢治を3名の人が、夏目漱石を2名の人が選んでいた。また、アリストテレスの「ニコマコス倫理学」とスピノザの」神学・政治論」が各2名の人に選ばれているにも注目。どちらも光文社古典新訳文庫にあるのでいずれ読んでみようと思っていたものだ。編者の文藝春秋こそが反知性主義本を出版して儲けているのではないかという指摘は笑えた。

  • 袖崎いたる さん

    反知性主義という言葉が流通してると気づいたのは書店の書棚。何を今更な感もあるが、SNSの可用性の向上と共に可視化と顕著化が亢進し、逆説的に身内の価値が増加してる、いわばアンチ・グローバリズムなリアルの構成があって…てなことが背景になってるのかな。大元のアメリカでは知性の権威主義への反対思潮をいうらしいが日本だと無知の非知的な判断を指すらしい。つまり戦後何度目かって感じの教養主義の復権を促してる企画が、おそらく本書。紹介されてる本は、解毒的なものか伴侶的なものかで分けられる印象。勿論ぼくが求めてるのは伴侶。

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