みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記

星野博美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163903460
ISBN 10 : 4163903461
フォーマット
出版社
発行年月
2015年10月
日本
追加情報
:
462p;20

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読書メーターレビュー

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  • それいゆ さん

    このたび高山右近が福者になりますが、天草四郎が列福申請されない理由をこの本を読んで初めて理解しました。殉教者と認められることがいかに難しいか、無抵抗・非暴力が必須条件なので、島原の乱での犠牲者たちは殉教者とはならない!そういうことだったのですね。長崎大浦での信徒発見後に起こった悲惨な迫害についても初めて知りました。日本では聖人42名福者393名、計435名が列聖・列福されていますが、今回初めて右近が個人で単独列福となります。2017年2月7日、大阪城ホールで行われる「高山右近列福式」を心待ちにしています。

  • まーくん さん

    一週間近く、じっくり読んでしまった。古楽器リュートを習う話に始まり、外房の漁師だった先祖の話など、一見脈絡のない話から16世紀のキリスト教伝来の話へと誘われていく。順調な布教の進展の後に訪れる秀吉、家康による迫害そして大殉教。書を読み、土地を訪ね、あの時代のキリシタンの姿を情熱を持って追う。本書を辿るうち、いつの間にか、教科書的単語の羅列が「キリシタンの世紀」として、現実の世界のように色彩を持って現れたような気が・・。列聖列福などカトリック教会について知らなかったことも多かった。良書に出会えた。

  • kawa さん

    戦国時代、信長あたりからのキリスト教布教活動100年の苦闘と悲劇を「キリシタンの世紀」というそうな。本書はその時代を題材とするタイトル通りの正に私的作品。この時代のなるほどと膝を打つ知見に魅せられて長編500頁、何度か寝落ちしながらも読みを諦めさせないパワーの中で読了。私的と称するタイトルなので、ああだこうだと突っ込みを入れることは無粋なのだけれど、死を賭して殉教に向かわせる宗教とは何かというアプローチがあれば更に満足だったかも。まあぁ、ないものねだりというか、永遠のテーマかもしれないのですが…。

  • 007 kazu さん

    著者は興味のあった天正遣欧使節が秀吉の前でリュートを弾いたことからリュートを自ら習い、キリシタンの世紀へと読者を誘う。4世紀前の「キリシタン」たちに思いをはせ、布教と迫害の経緯を知るために文献をあたるのは無論として自ら長崎、スペインにまで飛びその足跡を追う。教科書では概略しか知れない歴史事実の行間をこれでもかと埋めてくれる。カトリックの派閥争いが国内でもあったこと、スペイン、ポルトガルの勢力争いなどが影響したことなど何も知らなかった。絵画の分析も興味深く学者の論文を読んだ気分にもなる。(続く)★4.5

  • かおりんご さん

    私か?!と思うくらい、長崎の潜伏キリシタンに興味をもち、色々と調べておられる著者。自分の行動と被るところが多々あり過ぎて、他人とは思えません。著者はリュートがきっかけで興味をもたれたそうですが、スペインまで話を聞きに行っちゃうその探究心が素晴らしい。私もゆくゆくは潜伏キリシタンの本をと思っていましたが、残念。先を越されてしまいました。色々と考えさせられたので、かなり手強かったですが面白かったです。

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星野博美

ノンフィクション作家、写真家。1966年、東京生まれ。2001年、香港返還前後の2年間を追った『転がる香港に苔は生えない』で第32回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。自身のルーツである外房の漁師の足跡を追った『コンニャク屋漂流記』で第63回読売文学賞「随筆・紀行賞」受賞(2012年)(本データはこの書

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