アンドレアス・ワグナー

人物・団体ページへ

進化の謎を数学で解く

アンドレアス・ワグナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163902371
ISBN 10 : 4163902376
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
368p;20

内容詳細

新しい種が生まれた時、なぜそれが古い種にとってかわるのか?ダーウィンは、それを「自然淘汰」という考えで説明した。環境の変化に適応できない古い種は淘汰されていく、それが「進化」なのだと。しかし、では、どうして都合よく、新しい環境に適応した新しい種は生まれるのだろうか?ダーウィンがどうしても解けなかったのが、その「最適者の到来」の謎だった。5000次元の組み合わせを解くことのできる数学とコンピューターが、「最適者の到来」の道筋を解きあかしつつある。

目次 : プロローグ その偶然は起こりうるのか?/ 第1章 最適者の到来/ 第2章 生命はいかにして始まったか?/ 第3章 遺伝子の図書館を歩く/ 第4章 タンパク質の多様な進化/ 第5章 新たな体をつくる遺伝子回路/ 第6章 隠された根本原理とは/ 第7章 自然と人間の技術革新/ エピローグ 生命そのものより古い自然の創造力

【著者紹介】
アンドレアス・ワグナー : エール大学で博士号を取得し、現在スイス、チューリッヒ大学の進化生物学・環境研究所教授。ゲノムから分子ネットワークまでの、生命のシステムと、そこに起こるイノベーションを研究する。『パラドクスだらけの生命』(青土社)は2010年のインディペンデント・パブリッシャー・ブック・アウォードで科学書の金賞に輝いた。数学、コンピューターを駆使して生命の謎に迫る、気鋭の生物学者である

垂水雄二 : 翻訳家・科学ジャーナリスト。京都大学大学院理学研究科博士課程修了。生物学、進化論翻訳の第一人者として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • absinthe さん

    進化の過程を学ぶほど、どうやって最初の生命が生まれたか理解しがたくなる。これほど精巧なものがどうやって表れたか。途方もない組み合わせから一つの組み合わせが現れた。しかし最近の研究はこれに答えを見つけるかもしれない。生命を支える有機合成は、我々が考えていたより多くの組み合わせで実現できるのだ。分母の大きさばかりに目を取られては行けなかった、分子もまた大きかった。

  • やいっち さん

    数学とコンピューターで進化の謎を解こうとしている。よく見る数式を駆使して……というものではなく、「5000次元の組み合わせを解くことのできる」ソフトを数理学者らの力を借りるという、ダーウィンどころかほんの一昔前には想像もつかなかった手法を駆使して。タンパク質も酵素も数百どころか数千も自然は生み出してきた。生物はその組み合わせを試してきた。が、当たって砕けろでは、遺伝子の変異の可能性が無数にある中で、生存につながる新しいたんぱく質の組み合わせに遭遇するはずもない。何か単なる偶然以上の何かが作用しているはず。

  • evifrei さん

    生物のもつ代謝のパターンは天文学的数字に上るらしい。これだけ複合的で複雑な機能を生命の背後に据えて進化したのは、綾織の様な無限のパターンを持つことで、一つの機構に障害が生じても別の機構で補う事を可能にするという生命の『頑強さ』を保つ意味があったようだ。生物学の知識も基礎的なものを述べるに留め、静物のもつ無限に近いパターンをボルヘスの『万有図書館』に比喩するなど、読んでいる際の面白さを全面的に押し出す。全ての情報を閲覧する前に閲覧者が死ぬ……この膨大な情報は何のためにあるのか?、と謎解き的に読ませる一冊。

  • 宇宙 さん

    組み合わせ問題は、膨大な可能性の海から針を拾い上げることに近いらしい。生命に必要なたんぱく質。そのたんぱく質を作り上げるには、他にありえた膨大な可能性の中からいくつかを特定しなければならない。その難しさと、生命がいかにそれを解決してきたかに焦点をあてて、数学とコンピュータを駆使して挑んでいく。数学と進化に興味があるなら読んでみるべき本。

  • tom さん

    書名がすごく魅力的。書評も面白かった。でもって、図書館待ちをして手に取る。最後まで読んでみたものの、結論としては、小難しくて、了解不能。コンピューターを使って研究したのだということは分かったのだけど、どこが数学なのかもいまいち不明。まあ、数学的知識はほとんどないのだから、仕方がないのかもしれない。ところで、巻末の解説文は私にも了解可能。ひょっとしたら、書評は、解説文を読んでなぞり直したのかなとゲスの勘ぐり。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品